枯葉
( Les feuilles mortes )
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Oh! je voudrais tant que tu te souviennes
des jours heureux ou nous etions amis
En ce temps-la la vie etait plus belle
et le soleil plus plulant qu aujourrd'hui
Les feuilles mortes se ramassent a la pelle
Tu vois, je n'ai pas oublie
Les feuilles mortes se ramassent a la pelle
les souviennirs et les regrets aussi
Et le vent du Nord les emporte
dans la nuit froide de l'oubli
Tu vois,je n'ai pas oublie
la chanson que tu me chantais

  C'est une chanson qui nous ressemble
  Toi, tu m'aimais et je t'aimais
  Nous vivions tous les deux ensemble
  Toi qui m'aimais moi qui t'aimais
  Mais la vie separe ceux qui s'aiment 
  tout doucement sans faire de bruit
  Et la mer efface sur le sable
  les pas des amant desunis
          
                   Musique:Joseph Kosma   
                   Paroles:Jacques Prevert
フランス語で初めて覚えたのがこの曲である。
『銀巴里』のオーディションの第一次審査は、課題曲「愛の讃歌」「パリ野郎」「枯葉」の中から選びなさい、というもので、選んだのもこの曲である。

・・・覚えていてほしい。二人の幸せな日々を、私は忘れない。枯葉がシャベルに集められる。想い出と後悔もまた・・・
映画『夜の門』で、イヴ・モンタンが歌った、せつない詞とメロディー。
原題の「Les feuilles mortes」は、死んだ葉っぱ、英語になると「Autumn Leaves」秋の葉っぱ、そして日本語は「枯葉」。日本には他に「落葉」「紅葉」「病葉(わくらば)」「照葉」「朽葉」など、いろんな葉っぱがあるのだけれど、よくぞあてたり「枯葉」という言の葉。
セルジュ・ゲンズブールは、この曲の冒頭の歌詞 「Oh! je voudrais tant que tu te souviennes・・・」で始まる「La Chanson de Prevert:プレヴェールに捧げるシャンソン(枯葉に寄せて)」を作った。超皮肉屋の、ちょっぴり問題を抱えた曲ばかり作るゲンズブールにとっては、この、オーソドックスな名曲ともいえるような曲は、どんな特別の曲だったのだろうか。
ジャズの演奏では、いろんなミュージシャンの様々なアレンジで楽しめる。世界的に有名な曲、といっても過言ではないだろう。

フランスに詳しい、玉村豊男さんのエッセイの中に書かれていた・・・「パリの流行のレストランでは、バックグラウンドに音楽がかかっているが、それはフランス語の歌ではない。決まって英語である。 フランス人にとって、ワインを飲む事がダサいおじさん的行為であるのと同様、フランス語のシャンソンは彼らにとっての《演歌》なのである。新しいファッショナブルなレストランに演歌が似合わないことは言うまでもないだろう。」・ ・・と。
確かに、淋しい事だが、スタンダードな(いわゆる私たちのよく知っている日本人にもお馴染みの)シャンソンをあまり耳に出来ない。

そんな中で、この曲はきっと世界中で飽きられることなく愛され続ける曲だろう。
これからも、もっとたくさんの国の言葉に訳されるかもしれない。
それだから、あまりに有名で難しいのだけれど、一生チャレンジし続けて、歌い続けたい曲のひとつである。