9月 1日 

《クッタラ湖》
時のたつのは早いもの、今日から9月に突入。
昨日の夜札幌から車を飛ばして聴きに来てくださったO夫妻と一緒に、すっかり晴れ渡った秋空の朝、ドライブ開始。地獄谷、大湯沼、日和山、クッタラ湖、登別温泉とまわりその後温泉のはしごで虎杖浜温泉へ。登別はイオウの匂い、虎杖浜は匂いは無いけれどお肌がつるつるになる良いお湯。樽前山も函館方面の海も素晴らしい。温泉の体重計の数字を除いたら、言うことなしの良い一日だった!
夜のライヴには2日続けや3日間も来てくださったお客様がいらして、ありがたい事。
それにしても雄大で素晴らしい景色の数々は、嬉しさを通り越して哀しくなっちゃいそうなくらい。明るくせつないこの景色を、しっかり目に焼き付けて帰ろう。
 9月 3日

《千歳空港》
夏の終わりの入道雲と刷毛ではいたような秋雲に見送られて苫小牧をあとにした。最終日は沢山のお客様に囲まれて終わった。来年の約束も交わした。人間も素敵なんだな、ここは・・・
山も海も湖も、空、雲、風にも魂が宿っていて大きな自然に飲み込まれそう・・・そんな苫小牧の9日間。また戻っていきたい場所である。
「何を求める 風の中ゆく」「雨ふるふるさとははだしであるく」そんな山頭火の句を思い浮かべつつ、さよなら苫小牧。そして、しっかり靴を履いて踏みしめていかなきゃならない東京、ただいま。
帰ってきた東京は少し秋の気配が始まっている。海猫の代わりに弱々しい蝉の鳴き声がお出迎え。智恵子が「東京にほんとの空が無い」といったのをしっかり実感する空。明日から頭切り替えていかなくっちゃ〜!
とりあえず荷物をほどいて洗濯だ。
 9月 4日
東京に戻り、HPの日記やスケジュールを更新した途端に、カウンターが【40000】になった。ゲットしてくれたのは、講談の面白さを教えてくれたNさん。おめでとうございます&ありがとうございます!(数人の方から、キリ番無念〜のメールが届いた。)
そのNさんはじめ、懐かしいお顔に囲まれた今夜のヴィラージュ。やっぱり苫小牧「カプリス」に歌いにいってる、大好きなあみちゃんと一緒のステージ。寄る年波(+オーバードリンクかな!?)で、さすがに9日間休み無しの仕事は厳しいモンがある、本日へろへろバテバテだったけど、どうにか歌ってきた。「ひまわり」を歌いながら、北海道では季節感関係なく、紫陽花とひまわりと芙蓉とコスモスが一緒に咲いていたな、などと思い起こしつつ・・・
東京はやっぱりまだ夏を引きずってる。夏バテしないよう気を緩めず、街角に秋を探しつつ、ひと踏ん張りしなくっちゃ!
 9月 8日

《成瀬輝一さんの絵》
東京に長く住んでても知らない場所はたくさんある。
昨日は、太宰治の心中事件のイメージしかない地名だった玉川上水に駅があってモノレールが走ってると初めて知ったし、今日は、レコーディングで以前度々通った三田駅の近くに建築会館なるものがあると初めて知った。
今日見てきたのは、その建築会館のギャラリーで開催中の「建築家たちのスケッチ展」。知り合いの成瀬さん達7人の作品展。プロの絵描きさんじゃないのに、建築家さんはやはり風景にしろ建物にしろ、捉え表現する能力が優れてるのか必要とされるのか、構図や配分が自然だし心地いい。成瀬さんも浜離宮の風景等すてきな作品があったけど、花瓶の向こうに譜面が描かれた水彩画を携帯に頂いた。照れくさそうなご本人の承諾を得て、公開(^_^)v 

 《モノレールの駅》
 9月11日
昨日は新国立劇場でオペラ鑑賞。ヴェルディの「ドン・カルロ」
「椿姫」のような恋愛だけの内容ではなく、宗教的政治的要素も組み合わさった盛りだくさんの内容、さすがにグランドオペラ、4幕の3時間半をたっぷりと堪能してきた。休憩は2幕と3幕の間の1回だけ。舞台の装置も、幾何学的な造りでスッキリしていて動かし方も面白い。出演者が日本と外国の歌手取り混ぜてというオペラは初めての事だった。オペラをなまで鑑賞するのは5回にも満たなくて比較対象にするものを持たないけれど、演出や出演者によって随分変わるんだろう。前もってあらすじを頭に入れて行ったので、充分楽しめた。
それにしても、同じ人間なのになんてすごい声がでるんでしょう〜〜 あれだけ出たら、引き算していけばいいんだからなぁ、などと頭をよぎったりして・・・凄いと思いつつ、ジャニス・ジョプリンのような声が好きだったりして・・・マイクを使い、声が良いってわけでもない人間は、いろんなものを総動員してあがきつつ音楽していかなくっちゃ、などと考えたりして・・・(^_^;;;;  さぁ今日もまた、心を込めた手抜きのないステージに、精一杯励みましょ!


 《オペラ鑑賞》
 9月14日


《NLT芝居》
昨日は仕事の前に劇団NLTの芝居を観に行った。賀原夏子さんを中心に発足した随分歴史のある劇団のようだ。今回の主役とも言うべき役どころの伊東弘美さんを他のお芝居でも拝見しているし、歌の仕事もご一緒したことがあるご縁で、伺った。深いテーマが、皆さんの演技力ですぅっと心に入ってきた悲喜劇、とても良いお芝居だった。銀座みゆき館劇場というそんなに大きくないスペースも丁度いいのかもしれない。
このお芝居「ドーターズ」私としては最後のほうは、涙ものだったのだが、前日にビデオを撮っておいて見たTVドラマの、音羽信子さんと新藤兼人監督の物語も、涙腺が緩んでウルウル・・・翌日の目の腫れは困るけど、泣くのも結構気持ち良いかも!? お芝居の客席には何人か知り合いの方が見えていて、夜のステージを聴きに来てくださった。ライヴ「月夜の仔猫」には、他にも場所を探しながら来てくださった札幌の方や、やっぱり雨の中迷いつつ辿りついてくださった新潟からのお客様もいて、嬉しい宵だった。笑いと涙のあとは、にっこり笑顔の一日。・・・それにしても急な寒さ、皆さんお風邪召しませんように。
 9月16日
昨日は、嬉しい事が一杯あった日。
自由が丘「ラマンダ」には、思いもかけない方達がお運びくださったし、終わってからの打ち上げも楽しいひとときだった。「ラマンダ」は、銀巴里時代の先輩深江ゆかさんが、シャンソンを広めて下さっている素敵なスペース。今の時代、ライヴを続けていくのは大変な事だと思うのに、情熱を持って精力的に活動なさっている。深江さんのお弟子さん達も、頑張り屋さん揃いで、楽しみながら努力を惜しまず歌と取り組んでおられる。深江さんとは、懐かしい20代の頃の昔話にも花が咲いた。彼女のブログ「涙のシャンソン日記」はスパッと本音が書かれていて小気味良い、私もいつも楽しみしている。是非ご覧あれ。
それから、お仲間の歌手湯川かすみさんが、私のCDを、ご自分の故郷の新潟でパーソナリティーをなさっているラジオ番組でかけてくださるという嬉しいお話。かすみさんのHPのDiaryにも紹介してくださってるので、読んでね。11月11日(土)の深夜25時からの放送だそうなので、新潟方面の方達、是非お聴き下さい。
最後に・・・CD行商人としては、重い思いをしながら持って行ったCDが売れて、手ブラで帰れる幸せ・・・感謝感激の一日!
 9月18日

《明石焼き》
今朝は、ものすごい雨の音で目を覚ました。台風の影響か、雨があがったあとも11階はいまだに凄い風。たまりたまった写譜をしながら、懐かしい先輩方の銀巴里のライヴのテープなどを次々と流している。随分昔の若かりし頃のお声に、ついペンが止まって聴き込んだりして・・・
昨日は、お伺いしたM子さんのお宅で、お手製の超〜美味な明石焼きをいただき、長居をした。話のテーマは、音楽や本のことが中心になる。昔はあったはずなのに、恋愛がらみの話題は鳴りを潜めちゃったね〜と、にが笑い。でも音楽や本の趣味が一致すると嬉しくなる。途中から雨が降り始め、穏やかな時間が流れる。
昨日も今日も、バタバタあくせくしないで過ごせて、なんだかホッと力が抜けて、元気復活。苫小牧での9日間の写真も整理し、HPの【My Walking Area】のコーナーにUpした。
コツコツと積み重ねることが大事。さぁ、新曲の歌詞も頑張って覚えなくては!
 9月20日

《お江戸日本橋亭》
久し振りに聞きに行った日本橋の「講談・落語たっぷり会」落語と講談が二つずつ。ちょうど油の乗ってる年頃の男性達が、意欲的に月に1回開いていらっしゃる4人の会。それぞれの出し物が引き立てあって、楽しい時間が過ぎた。最初に「天狗裁き」という落語、夢をみる男の話が始まったのでビックリ!それというのも、季節はずれの蚊に悩まされたせいか、飲みすぎのせいか、肝臓がんが発見されて、即切り刻まれるという、恐ろしい夢を見た今朝方だったのだ。起きてから、夢でよかった〜〜とホッとするほど、怖かった。
さて、今日は、幸せな夢を見るぞぉ!講談と落語で大笑いして戻ってきたから、きっと大丈夫 (^_^)v 今日は林家三平さんの命日だそうだから、三平さんに出てきてもらって、笑わせて欲しいもんだ。
 9月21日

《ミルバ&ヌッツォ》
爽やかな一日、散歩の途中、金木犀の香りがした。昨日願いをかけて眠ったせいか、今日は、ピンクのドレスの可愛い双子の女の子が出てきて綺麗な空色の広がる美しい夢で目覚めた。
夜は渋谷文化村オーチャードホールへ・・・「ミルバ with ジョン・健・ヌッツオ」
ミルバさんは相変わらずの迫力と、サービス精神たっぷりのおしゃべり。以前、ピアソラを歌った時が最高だと思ったけれど、彼女らしいカンツォーネも捨てがたい。今回はヌッツオさんと一緒なので、ソロのカンツォーネが少なくて、ファンの人はちょっと淋しかったかも。
私は・・・といえば、このジョン・健・ヌッツオをなまで聴きたかったのだ、実は!素晴らしい歌声に鳥肌が何回か〜〜オペラのアリアも、マイク持つのは難しいと言いつつも歌ったカンツォーネも、一杯聴けて幸せ。
あと、イタリア人のヴァイオリニストが美形、チラチラと目がいってしまった。面食いじゃないんだけどな、私(^_^;;;
 9月24日
お彼岸、教室のレッスンの途中で、お二人から差し入れがあった。おはぎを3種、ゴマや黄粉バージョンまでいただいた。
春が「ぼたもち」、秋が「おはぎ」。それぞれ春と秋の花「牡丹」と「萩」の名前から付けけられた、という事までは知っていたが、その花の大きさから、牡丹餅よりお萩のほうが小ぶりだということを、昨日姉が教えてくれた。いつもいろいろ教えてくれる姉だ。暑さ寒さも彼岸から、なんて言いたくなるような年もあったけど、「暑さ寒さも彼岸まで」・・・まさに急に秋がやってきた。山から里へと木々の彩りがおりてくるのも、もうじきだろう。
明日は戦場ヶ原までハイキング。標高1300〜1500mなので7、8℃は寒いと聞く。しっかり冬支度で、楽しんできます(^o^)/
 9月26日 【この日の写真をMy Walking Area にUPしました】

 《竜頭の滝》

    《湯滝》
18000。日光から戻って浅草で見た万歩計の数字である。もっと歩いた気がしたけれど、列車やバスに乗っている時間も長かったもんなぁ〜
快晴の中、ご近所の方達と総勢7名でのハイキング。歩いていると暑いくらい。初めて出かけた「戦場ヶ原」、その名前から来るイメージで、もっと寂しげなでっかい原っぱを想像していたのだが、いえいえとんでもない、清らかなせせらぎ、美しい流木、男体山の雄姿や、迫力いっぱいの滝、(地元では被害があって迷惑しているという事だが)可愛い鹿の親子連れや、いろんな景色を楽しんだ。森林浴、マイナスイオンで気持ちもリフレッシュ、始まりかけた紅葉にも出会え、皆さんとの話も弾んだ、すてきな小旅行だった。
歩いた後の、湯元温泉の露天風呂&湯あがりのビールは最高v(^o^)v 但し、今朝も旅の名残りの硫黄の匂いが、しっかりと身体に・・・今日はお仕事、どうしましょ〜(^_^;;;
 9月27日
昨日は大雨の中、ご常連や東京からはるばる探してきてくださった方たちに囲まれての横浜「デュモン」のライヴだった。皆さんからホームページ楽しみにしているとのお声をいただき嬉しい限り。「デュモン」オーナーの日野敦子さん(同じ日野なので、ルーツをたどったら親戚かも!?)はブログをはじめられたから、訪ねてみてね。http://dumont.blog.shinobi.jp/ です。
さて、来月のスケジュールをお出ししたら、10月の自由が丘女神祭の野外ステージは無いの?とのお問い合わせを沢山いただいた。 はい、今年は10月9日に出てとの依頼をいただき、先約で赤坂「なかゞわ」の仕事をお引き受けしていた為、残念ながら恒例のステージに今回は出演できず。クリスマス時期も重なることが多いが、仕事の内容やギャラなどで転ばぬよう(笑)仕事してきたので、今回は申し訳なくもお断りしてしまいました〜(-_-; 体育の日は雨模様の年も多いが、10月7、8、9日のお祭の日が晴れますように、と祈っていよう。
 9月29日
昨日は、スポーツセンター通い500回達成。コツコツやってる割には、食事(&お酒)制限をしてないから痩せないけれど、身体は丈夫になった気がする。それに、やらなかったらもっと悲惨なわけだから、これからも頑張って続けようと思う。めざせ、1000回!
午後はヴォイストレーニングに・・・ 先生のところの飼い猫ニキータちゃんに先日北海道から持って帰ったマタタビの木をプレゼント。ニキータは自分を猫だと思ってないふしがあるのでプイッと無視するかもと思ったら、なんとなんと目じりを下げて(いるように見えるくらい)ゴロニャンするもんなんだ〜不思議、驚き!
秋田のYさんご夫妻から届いた、ぶどうのプレゼント。ぶどうの季節か・・・ 
カンツォーネ「GIOLNI(ぶどうの季節)」は、リクエストの多い曲でもある。最近歌っていないこの曲、久々に引っ張り出してみようかな。今夜は、クローズしてしまう、赤坂「フェリーチェ」の最後の出番の日。

 《季節の味》
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