11月 1日

《新聞記事》
ハッピーハロウィンな時間を過ごしたら、あっという間に今年も残す所ふた月になってしまった。
福島の友達から、福島民報新聞に載った私のCDの紹介の切り抜き記事をいれた便りが届く。大学時代からの大切な友達。その友達にちょこっと宅配便を送ったところだったので、以心伝心ってあるのだなと、びっくりした。
急に寒くなってきたけれど、素敵な手紙に心はぽっかぽか。その上、お陽様の恵みに洗濯物もぽっかぽか。あとは身体もぽっかぽかにしよう。風邪が抜けないから、これからチゲ鍋作ろ!
 11月 3日
文化の日。祭日は仕事がないことが多いので、例年の「文化の日」には美術館とか博物館、演奏会など、どこかに出かけていたのだが、今年は体調(というか咽喉と鼻が)芳しからずなのでどこにも出かけずに、うちでおとなしくしている。おかげでひねもす読書、岸惠子さんのエッセイ読了。聡明で骨のある女優さんは、素晴らしいボキャブラリーと感性をお持ちだ。次は太田治子さんのエッセイにとりかかる。
食べ物にも気をつけて栄養をとっているが一人暮らしの鍋は一回で食べきれないから、今朝はチゲうどん。温まって汗をどっさりかいたから、ひとつ体調が良くなった気がする。明後日の六本木オリベホールのシャンソンフェスティバルは休むわけには行かないので、治してみせるぞぉ!

一昨年の今頃は、「文化の日」にふさわしく、ダニエル・バレンボイムが指揮するシカゴ交響楽団の演奏でギエムが踊る「ボレロ」に興奮してたっけ。もうすぐ始まるギエム最後の「ボレロ」は、チケットが売り切れで取れないそうで、残念!人気のために追加公演も決まってハードスケジュールのシルヴィ・ギエム、体力を保つ為には半端じゃない鍛錬があるのだろうけれど、どうやって健康に気をつけているのかしら。
 11月 6日

《オリベホールにて》
体調芳しからずだったけど、どうにかオリベホールのシャンソンフェスティバルも終わってホッ。「ボニー&クライド」と「ある古い歌の伝説」を歌い、陰マイクも担当。待ち時間も含めて長い一日だった。
会場には松山の中学校の同級生達も来てくれていたので、終わってから立ち話をしていると、決してきれいとはいえない校舎の一番端っこの教室、制服の私たち、セピア色の光景が浮かんでくるようだった。
楽屋もとてもいい雰囲気。2日間あったコンサート(違うメンバーで)だが、「前の日の楽屋より大人って感じがするわね・・・」これは主催者の神長さんの言葉。それって前の日より平均年齢が高いってことかしら!?日頃なかなかお会いできない先輩や仲間達と会えて、良い刺激をもらった。
早速写真を送ってくださったYさん、ありがとうございます。咽喉が痛い割には結構ひきつらずに、にこやかに歌ってますねぇ(苦笑&冷汗)
無理に笑顔を作らなくていいように、栄養と休養とって、はやく元に戻します。
 11月 8日

《晴海トリトン》
藤沢周平さん原作の映画「蝉しぐれ」は見逃したが、劇団若獅子のお芝居「たそがれ清兵衛」を見てきた。
竹下景子さんが一人二役をするので、原作とはずいぶん違う台本かもしれないが、ほっこりと優しい気分になって帰ってきた。プログラムの中に見つけた言葉「やさしいは、漢字で書けば優しいである。つまり人の憂いである。人の憂いをわが身の憂いとする、それが、やさしい心なのである。・・・」うん、納得。そして、藤沢さんのお嬢さんが寄せた文を読むと、藤沢さんもまた「清兵衛」そのままに、仕事をしながら家事や子育てもなさった方だそうだ。山本周五郎作品とも通じるような優しさは、そうした人生が背景にあってこそ、なのかもしれない。
お芝居の帰りに、晴海トリトンまで出たら、フラワーフェスティバルをやっていた。バラ15万本分の花びらで作られた、アンデルセン童話や日本のおとぎ話画、大きな額縁に入っていて、美しい。来年は、ライトアップされる夜、出かけてみようと思う。
さて、HPカウンターが、もうじき【30000】になる。ゲットした方はぜひご連絡を!ささやかなプレゼントご用意します、ね。
 11月12日

《袋田の滝》
日々忙しくしている。
水曜日、「チャーリーとチョコレート工場」昼間ふらり観に行って大笑いし(仕事のある日には大泣き映画は避ける、これ鉄則)、夜のライヴはたくさんのお客様と盛り上がり、そのテンションのまま銀座で久々にはしご酒、寝たのは5時頃。久々に若い頃のような飲み方をしてしまった。
木曜日は午前中ジムで汗をかき(酒を抜き・・・かな?!)、午後は玉川高島屋ルーフギャラリーで知り合いの先生の古布の細工展にお邪魔した。古い日本の着物の素晴らしさや細工の繊細さにため息。前回の新宿のギャラリーもよかったけど、二子玉川という今風の場所に置いても、逆に「古風」が引き立って面白い。22日まで展示中、素敵なので是非!
金曜日は早起きして、初めての経験、日帰りバスツアー。100メートルの高さにある「竜神大吊橋」も日本三大瀑布のひとつ「袋田の滝」も大迫力。紅葉も始まっていて、秋を堪能した格安(笑)ツアーだった。
今日土曜日は、またまた映画。映画プラスアルファも楽しみたいから、晴れて欲しいなぁ。晴れ女効力、昨日に続き今日も発揮できますように・・・
 11月15日
12日は、念力が通じたか雨もあがって見事に青空が広がった。日比谷公園では「ヨーロッパ秋まつり」というイヴェントが行なわれていて、人種の坩堝でどっさりの人、各国のお料理のところには長い行列も出来て賑やかなこと。しばし、公園のベンチで家族連れや恋人達をのんびり眺め、お弁当を食べながらのどかな時間を過ごす。但し、時々ものすごい勢いで突風が枯葉を散らしていく。(・・・これが今年の木枯らし1号なり。)
その後観た映画「灯台守の恋」は、以前訪ねたブルターニュ地方を思い出そうと選んだ映画である。ブルターニュの港町ヴァンヌですら都会といえるような小さな島、ウエッサン島が舞台になっていた。閉鎖的なケルト人の民族性や戦争の傷跡、厳しい自然も絡んでくるが、物語の中心は「恋愛」と「仲間」、その描かれ方やエンディングは、まさにフランス映画ならでは、といった感じ。観終わって、ちょっとせつないけど、じんわりと良い気持ちになった。
映画は観始めるとどんどん観たくなってくる。今月は、あと「ALWAYS 三丁目の夕日」と「In Her Shoes」を観に行くぞぉ〜〜

《灯台守の恋》
 11月16日
見上げていた枯葉が足元に移り始め、深まりゆく秋。
先日のバス旅行の時には錦綾なす秋の風景を楽しんできたが、今日は今の季節観るのにぴったりともいえる映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を楽しんだ。昭和33年、東京タワー建設の進む東京の街に生きる人々を描いた作品である。こんな景色もあった、こんな習慣もあった、こんな会話もわかる・・・懐かしさが溢れた映画に、ずるずるぐしゃぐしゃ大泣き、しゃくりあげるほど泣いた映画は久し振りだった。戦後みんながひたむきに生きていた時代、あの時代は、不自由でも大切なものが失われていない良い時代だったんだなぁ。とても優しい気持ちになれるすてきな映画だった。
夜は久し振りに青山のイタリア料理「アカーチェ」へ。昭和33年の景色、焼き鳥にコップ酒という気分から一転、こんなに栄養たっぷりの食事をいただいて良いのかしらと思うほど充実のお食事、奥村シェフお勧めコースを堪能。そしてイタリアビールやスパークリングワイン、バローロetc.を美味しいお料理と共に今日もたっぷり飲んでしまった。
明日はボジョレー・ヌーボー解禁日。今年のヌーボーワインも上出来らしい。肝臓鍛えて、いざ!?

《ALWAYS三丁目の夕日》
 11月18日

《2005年ヌーボー》
デュブッフのボジョレー・ヌーボー、早速頂いた。「パリの雪」という可愛い白ワインも添えられて!まだ飲んでないけれど、楽しみ。
急に寒くなって、きゅんと身が引き締まる季節到来。結構好きな季節だが、せつなくもある。
「子がなくて夕空澄めり七五三(星野麦丘人)」「掌の柿にわたくしできぬ重さあり(堀葦男)」「夕暮れやひざをいだけば又一葉(小林一茶)」「中年や独語おどろく冬の坂(西東三鬼)」こんな秋冬の句ばかりが目にとまる。昔に戻りたいとは思わないが、青春を通り越し、白秋から玄冬へと時間はすぐに過ぎ去るのだろう。気力の維持に波が来る。本や映画や芝居etc.から刺激やパワーをもらっているのが現状か・・・。思いこみも大事、リサイタルがいいものになりますように、と毎日自分に暗示をかけている。
 11月20日

《ウォーキングシューズ》
葉っぱを落とした分だけ、木の枝から透けて見える空が広く感じられる。冷たい空気がおいしくて、この季節は体を温めながら散歩するのにはぴったりの季節かもしれない。
MBTのウォーキングシューズを購入した。エクササイズ用のDVDも付いてくる。購入の際、歩き方を教わりつつ練習したのだが、日頃いかに前傾姿勢になっていたかがわかった。ハイヒールで仕事をしているのでそんな影響もあるのかも。この靴、はじめはどこにバランスをもっていけばいいか悩むけれど、努力努力、マサイ族の様に五本指でがっちり地に足をつけたウォーキングを練習しなくては!腰痛も薄れて健康な体になることを念じつつ・・・
MBTは「マサイベアフィットテクノロジー」の略ですって。興味のある方は、MBTのHPへどうぞ!
 11月24日

《コンサートのチラシ》
来春のリサイタルのご案内状を皆さんにお出しする作業が、やっと終了。肩はパンパンに張っているが、皆さんのお顔を思い浮かべながら、メッセージも書き終えた。鬼が笑うけれど、来年3月10日なんてアッという間にやってきそうである。今回は、皆さんのご要望があって座席を自由席じゃなく全席指定にした為、ちゃんとしなきゃ、間違えてしまいそう〜〜(汗) やらなきゃいけないこと、歌以外にも事務的なこともどっさりあるので、しっかりしなくちゃ!
我がHPのこちらから、お申し込み是非是非お願いいたします♪
12月のクリスマスライヴも含めて、束でチケットを抱えてる「マッチ売りの少女」ならぬ「チケット売りのシャンソン歌手」日野を、よろしく。
 11月25日
小春日和、気持ちのいい日が続いている。
昨日は我がホームページのカウンターが【30000】に近づいていたので、アクセス数が多かったようである。自分で踏まないように私は訪ねないようにしていたのだが、皆さんからいただいたメールから想像するに、昨日の夜12時前あたりがキリ番だったようだ。【29999】とか【30001】とか【30003】、【30011】だったというメールはいただいたけれど、はて、【30000】はどなたがゲットしてくださったのかしら?ご連絡くださいね。
昨日は、35度のリカーを買ってきて花梨酒を漬けてみた。お客様のHさんのお庭で取れた花梨、氷砂糖の代わりに蜂蜜を入れて甘さは控えめで、咽喉に良いというから種も入れて・・・出来上がりが楽しみである。
チケットお申し込みメール、沢山きてます。結構通路側がお好きな方が多くてびっくり。来年の手帳にもう予定を入れていただいて、幸せ!ありがとうございます♪

《花梨酒》
 11月25日 その2

《30000》
さっきマーガレットさんからメールがあって、【30000】ゲットしてくださったって!
シャンソンを口ずさみながら開いたら【30000】嬉しい記念日になったとのこと。来年も素敵な予感が・・・と言ってくださいました。私も嬉しいです。記念に、心ばかりのものをお送りしましょ。
2月に【20000】のキリ番だったのだから、この9ヶ月で随分とたくさんの方が見てくださったのだと思うと感慨無量。次は【33333】皆さん狙ってくださいね。
マーガレットさんは静岡でマーガレットハウスというフラワーショップをなさってて、Linkさせていただいてます。是非サイトお訪ねください。素敵な作品の数々を眺めると、幸せがやってくる気がしますよ♪
 11月27日

《文学座公演》
文学座公演「毒の香り」は今日が楽日。会場は、結構寒くて冬向きではない信濃町の文学座のアトリエと違って、新宿紀伊國屋サザンシアターである。大正12年9月1日関東大震災がおきる二日前の、浅草オペラの稽古場が中心の物語。新国劇の沢正や藤原義江なども出てくる。懐かしがって観ているご高齢のお客様も多くお見受けした。中尾彬さんの姿も・・・
江守徹さんはさすがである、すごい存在感。江守さんは、渋谷の東横劇場で、亡くなった杉村春子さんとの「おさい権三(槍の権三重帷子)」を観たのが初めてで、それ以来である。そのときはまだ青年という雰囲気だったが、あれが30年位前だから、さすがの深みである。
高島屋は、サンタさんがソリで降りてきそうな夢いっぱいのイルミネーションのトンネルをくぐる家族連れや恋人達が溢れていた。観劇後は音楽のお仲間達7人で楽しい食事をし、ユニクロで欲しかったものをゲット(安くついた気晴らし)、充実した休日だった。さぁ、来週は師走に突入だ、ファイト!ファイト!
 11月30日
昨日は新橋の仕事が終わってから銀座のとある店に行ったのだが、12時過ぎから大繁盛で満席になったそのお店はダーツバーとでも言うのだろうか・・・皆さんマイダーツ持参で、飽きることなく延々と繰り返している。デジタルの数字表示を見ていると、高得点にするには、どうも真ん中に当たればいいと言うものではないらしく、そのルールもわからないので、いまいち面白いとは思えない。見てるよりもやってみたら、はまるのかもしれないが、一緒に行ってた歌手のY子さんと、なぁ〜にが楽しいんだろうね、と意見が一致。そのお店はカラオケがないだけましだったが、カラオケだって黙々と曲を選んで歌う、人と居ても会話は全然無し、という景色もよく目にする。それで発散できるんだ今の若い人は・・・と不思議な世界を垣間見つつ、自分が歳とってしまったんだと感じた夜だった。
今日からぐんと気温が下がるとか、明日から師走なんだから当然か。今年もあとひと月、あっという間にクリスマス、お正月を迎えるのだろう。この時期毎年思うこと・・・気ばかり急いていないで、目標目指してコツコツと・・・。

《散歩途中で見つけた晩秋》
(DiaryのTOPに戻る)