12月 1日

《ベストセラー》
ベストセラー「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を読んだ。ちょっと前に流行った「バカの壁」もだが、あまりピンとこなかった私がお馬鹿なんだろうけれど、題名のインパクトで勝利・・・という気がする。
会計士さんがお書きになった「さおだけ屋・・・」を読み終えても、相変わらず数字がどうしても苦手な私は、来春のリサイタルのもろもろの数字に、どんぶり勘定という言葉を思い出したりしているが、席を全席指定にしたので、こればかりは間違えちゃいけないと、神経使って席割りをしている。もちろん次々のお申し込みで、ありがたい苦労!
うちの中のカレンダーを一枚ずつ切り取る。カレンダーがあと一枚となっちゃったけど、去年の大晦日、思いがけない雪の日だった事がつい昨日のよう。今年はカウントダウンのステージはないが、どんな年越しが待っているのか・・・ひと月後に迫った365分の1のスペシャルディが、ちょっと楽しみである。
 12月 3日
あわただしい師走になると、犯罪も増える。12月の空き巣の稼ぎ時情報によると、23日、24日、25日の連休が危ないそうだ。25日給料日の会社が多いけれどその日が日曜なので、22日に銀行から出してきて現金が自宅にある日なんだとか。「天気予報ならぬ泥棒予報を出すようになっては世も末!」とは、我が姉の弁。皆さんもご自宅の金銀財宝にご注意を!
気学をやってるお客様が言ってくださった、私は今年まであまりよくなかったけど、来年から4年間は運勢が良いんだって。来年に期待しつつ、あとひと月気を引き締めていこう。
 12月 4日

《サンダーソニア》
心臓の手術をなさった方のお見舞いにいった。二度の、長く大変な手術から無事生還したその方は、目に力があり、生まれ変わった命で第二の人生を生きなおすんだといった気迫があり、生命力って素晴らしいと思わせてくれた。体力はかなり落ちているとおっしゃっていたが、術後、本も読む気にならず大好きな音楽も聴く気にならなかったけれど、日野さんのCDは繰り返しそらんじることができるくらい聴いていた、と言ってくださり、涙がこぼれそうになった。
その病院では、お花の持ち込み禁止なので、せめて花の絵を眺めていただこうと、今日は画集を買ってきた。
自分には、花を買う。愛くるしいサンダーソニア。サンダーソニアといい、オンシジュウムといい、小さく黄色い花が大好きだ。ピンクの花を眺めると優しい気持ちになれるが、黄色い花は元気をくれる気がする。気力を充実させて、画集と共に元気も来週お届けしようと思う。
 12月 8日
昨日の仕事場、ロイヤルパークホテルのトップラウンジは満席、賑やかな団体も・・・さすが師走、クリスマスだわと実感のとき。前の日、銀座を歩いた時も、なんだか街も人も浮き立って見えた。SONYビルのシャネルのツリーは去年と同じく携帯で撮る人が多いこと!資生堂の前はこれでもかというくらい、超ド派手〜〜 今年はイルミネーションが増えているような気がする。来週ニューヨークに行く知人が居るが、ロックフェラーセンターの圧巻ツリーは迫力なんだろうなぁ。世界中がこんな輝きに満ちているクリスマスシーズン、一年を振り返るこの時期、今年も健康で過ごせたこと、幸せだと思う。
寒くなってきて鍋の季節。やたら仕切る人は「鍋奉行」と呼ばれるけれど、他にも、アクばかりきっちりすくっている人を「アク代官」何もせず座っているだけの女性を「待ち娘」と言うそうな、上手いネーミングだこと。今日は一人鍋しよう、鍋奉行もアク代官も一人で演じます!

《並木通り》
 12月12日
あわただしい渋谷の街、人の群れの中をNHKホールに向かう。聴きに行ったのは、子供のためのコンサート『Dance From The World』、演奏は北ドイツ放送交響楽団。指揮のアラン・ギルバートさんは、アメリカ人のお父様と日本のお母様のハーフとかで、ちょっぴり日本語も。アナウンサーの説明が入り、オーケストラのいろんな楽器の音色を聞かせたりという演出もあり、有名な曲ばかりで、会場に沢山来ている小さな子たちも静かに聴いてる。会場の中には未来の音楽家がいるかもしれない。
「ハンガリー舞曲」やバーンスタインの「ウエストサイド物語」の中からメドレー、「アルルの女」「剣の舞」チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の花のワルツ等々。初めて耳にしたのは小学校だった・・・などと思い出し、音楽室の景色までがよみがえり懐かしかった。
音楽に浸ったせいかな、今朝は知り合いのアコルデオニストさんが何故か舞台で演奏するんじゃなく歌ってる夢で目が覚めた。さぁ、新しい週の始まりだ、私もしっかり歌手しなくっちゃ!

《NHKホール》
 12月14日
今年もまた一年を象徴するひと文字の漢字が発表された。1位は「愛」、2位は改革の「改」、3位は郵政民営化問題からだろう、「郵」。1995年から2004年まで過去10年間の1位の文字は「震」「食」「倒」「毒」「末」「金」「戦」「帰」「虎」「災」と、結構暗めのものが並んでいるから「愛」の字は嬉しい。「愛」不足の時代だからこそ、いっぱい愛に溢れた歌を歌いたいと思いつつ読んだ記事である。
漢字といえば・・・「郁子」これ、人の名前なら「いくこ」と読むけれど、これで「むべ」とも読むらしい。この間アケビに似た果物「むべ」を初体験した。中はキウイのような、時計のような種が並び、種の周りはちょっとゼラチン状で、さっぱりした甘味だった。平安時代に天智天皇が、子沢山の老夫婦に健康の秘訣をたずね、この実を食べているからとの返事に「むべなるかな(なるほど、もっともである)」と言ったことから、この名前になったとか。うん、むべなるかな。

《郁子・むべ》

《むべの中身》
 12月17日

《代官山・Chez Luiのツリー》
仕事がお休みの日に、大学の先輩Aさんと12月の銀座の食べ飲み歩きをし、昨日は、小・中学校の同級生H君と、代官山で嬉しい時間を過ごした。大学時代の合宿の話やエピソード等はまだ記憶に新しいが、小学生の頃となると、大昔で遥か彼方。それなのに、級友、先生の顔や、校舎、町の景色・・・まるで昨日のことのように浮かんでくるのが不思議。食事とワインを楽しみながら話していたら、あっという間に時間が過ぎていた。共有できる思い出があるのって、なんてすてきなんだろう。
この時期には喪中葉書がたくさん届き、数ヶ月前に我が初CDを買ってくださった方が逝ってしまったり、年下の友が先に逝ったり・・・辛く切ないことだが、先に逝ってしまった人との思い出のシーンも沢山ある。帰り道、天高く輝く美しい満月を見上げながら思った、人生で出会った大切な人たちのことをいっぱい記憶にとどめていようって。
 12月19日
逝ってしまった人のことを思い出していたら、また一人、大事な人がお星様になってしまった。
シャンソン界の大先輩、高野圭吾さんが今朝亡くなられた。素晴らしい訳詞をたくさん残され、私も初CDに、お願いして2曲高野さんの訳詞を入れさせていただいた。来年の絵の個展に向かって作品作りに励んでおられたと聞く。多才で、個性的で、きらきらしてて・・・その強烈な個性の歌声にも、深い味わいのある訳詞にも、ファンが多かった。お客様以外にも同業者の中にも、もちろんミュージシャンにも、彼のファンは多かった。思うように生きられた方だとは思うけど、まだまだこれからの71歳、残念でならない。心から、ご冥福をお祈りします。
 12月24日 
昨日は、午後オーチャードホールにベートーベンの第九を聴きに行った足で、京王プラザホテルにクリスマスショウに出かけた。お仲間の歌手さんにもたくさん出会えた。
そして今日は、19日に亡くなった高野圭吾さんの告別式に・・・ここでも、高野さんをお見送りする多くのお仲間やファンの方達がいっぱい、弔辞も心にしみるものばかりだった。やつれていないそのお顔にトレードマークのシャツ、「死ねたらいいのに、こんな良い日には・・・」という高野さんの訳詞そのままの快晴の中、斎場にたくさんの涙が流れた。亡くなる前日一緒に過ごされた友人I氏のご挨拶はすばらしいもので、さよならと言うのが嫌いだった高野さんに、「ありがとう、メリークリスマス!」というコトバで締めくくられ、その思いが伝わってきて、胸が痛かった。これからはクリスマスイヴを迎える度に、2005年の今日の日を思い出しそうだ。

《京王プラザホテルにて》




 12月27日

《美人の日本語》
クリスマスプレゼントに頂いた「美人の日本語」という本、本の帯には「一日一語口にするだけで、心が綺麗になる一年365日の言葉」と書かれている。本当にすばらしい響きや香りのする日本語満載、知らない言葉もあり、ふっと手にして思いつくページを開いて読んでいる。殊更嬉しいのは、一年が我が誕生日である4月1日からスタートしている事。4月1日は四月朔日と書いて「わたぬき」、夢を膨らませるなら四月朔日だと著者の山下景子さんは書いている。夢子というハンドルネームでメールマガジン「夢の言の葉」も発行しておられるようだ。メロディと一緒に言葉を伝える仕事の私、まずはじめにメロディーやリズムにのせず、歌詞だけ朗読してみる事も多い。人に想いを伝えるには言葉は不可欠。悩みつつ途方にくれつつ表現している歌の世界だが、これからも、様々な想いを言葉に託し丁寧に歌っていきたいと思わせてくれる本と出会えた。
 12月30日

《お餅つき》

クリスマスツリーがはずされたらすぐに門松が立つ、日本は面白い国だと思う。
いっぱい楽しめる行事のある我が国、今日は久々にお餅つきに参加した。昔懐かしい経験、ついてごらんといわれて杵を持っても腰がフラフラ、5回でギブアップ。私などはペタンという音なのだが、さすが男の方たちの出す杵の音はバシッと決まる、その音に惹かれて覗いている見物人あり。後は、様々なバリエーションの食べ方、あんこ、黄粉、胡麻、大根のからみ餅、納豆あえ等々、昼間からたらふく食べて、おまけに飲んで、その後のお仕事も楽しく終了。沢山の笑顔に囲まれて、いい歌い納めだった。
残りわずかな今年・・・明日は、東京ミレナリオの美しい光に囲まれてみようかと思っている。
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