5月 1日
風吹けば 来るや隣の 鯉のぼり  ・・・高浜虚子

我が家では、お隣ではなく上の階の坊やの鯉のぼりの影が、毎年ベランダに泳いでいたのだが、今年はそれがない。
マンションから引っ越されたのだろうか。ちょっと気にかかったりして、、、近所付き合いがない都会に暮らしているのだなぁと、今更ながら気付く。
それでも、下町ゆえ、10年以上住んでいると顔見知りも多くなり、ご挨拶を交わす方も増える。
深川、門前仲町。何かよっぽどの事が起きない限り、ずうっと住む町なんだろうなぁ・・・と思う。ふとしたきっかけで住んだ町なのに、第二の故郷となりつつある町。住んでいるうちに、下町気質まで身についてきたようで、人生って不思議。
《ご近所の鯉のぼり》
5月 5日
《デンドロビウムベリー》
スーパーの4階で木酢液や雑貨を買ってレジに並んだら、レジの女性に、「お酢は1階でお支払いをしてください。」と言われてしまった。「植物の飲み物ですけど、、、」といったら、「たまに1階の食品売り場から、そのまま来ちゃう方がいらっしゃるものですから。」との事。「酢」の一文字だけじゃなく、確かに入れ物も紛らわしい形だったのだが、思い込みというのはこうしたものかと、日頃思い込みしてないか、我が身を省みてしまった。

人間の身体にお酢は良いようだが、そのお酢、木酢酸も土にいいとか。
薄めて、可愛い花がたくさんつきますようにと思いながら、水やりする。
ベランダのアメリカンブルー、ローズマリー、そして、デンドロビウムベリーの蕾も開いた。
5月12日
昨日は、久々に結婚式に出席してきた。
教会での結婚式も感動したが、披露宴も、お仲人さんのいない、次々と長いスピーチもない宴で、ご同業ということもあって、ディナーショウのように、ゴージャスな顔ぶれの素晴らしい音楽が一杯、皆が、お義理じゃなく心から祝福する、素晴らしいものだった。
二次会も盛り上がって、結婚もいいねぇと、次は私だぁと、独身者の面々で話しながら(笑)、帰って来た。

ここのところ、ご懐妊も含めて、周りはおめでた続き。嬉しい事である。
出産予定は、若い人もいるのだが、41歳と44歳で初産の人もいる。40代での出産と育児には、たくさんの体力と気力がいるだろう。
大切な生命の誕生と共に、お母さんも無事で元気でいて欲しい、と祈っている日々である。
5月18日
まるで梅雨入りしたかのように、雨、曇り空が続く。
躁鬱病の気は全然無いのだが、こう鈍空が続くと、鬱の気配が濃くなってゆくように感じる。
さぁ、気分を変えて!
なぁんにも予定の入っていない久々の休日、パソコンの電源切って、お出かけしてみるか。それとも、美容体操に励むか。凝った料理でも作ってみるか。
5月14日
軽井沢と清里に山菜採りに行ってきた。2年振りである。
独活、タラの芽、ハリギリ、コシアブラ、、、自ら摘むのは初めてのものもある。
よく、山をご存知の方に連れて行っていただいたので、釣果はバッチリ。大漁、大量?!
さえずる声で、鳥の名前もたくさん教わった。
日頃の散歩が功を奏してか、山歩きにも筋肉痛にならず、森林浴も兼ねて、リフレッシュしてきた。
帰ってから、おひたし、きんぴら、酢味噌、天ぷらを作って、山菜づくしの一人宴会。 心地よい疲れの2日間だった。
《晴天に恵まれて》
5月22日
道にろう石で絵を描いて遊んでいる女の子達の姿を、近所で発見、懐かしかった。昔、ゴム跳びや、ろう石遊びは好きだった。
そういえば、先日、伊豆に旅行した時、熱海駅の近くの楠の大木の傍で、樟脳で船を走らせた話をしたら、タクシーの運転手さんに、古い話を知ってますねぇ、と云われたっけ。
我が家の近所には、滝田ゆうさんの漫画に描かれそうな、昔懐かしい路地が残っている。そのすぐ傍に30階建てのマンションがのびていることを除けば、昭和のはじめに(かな?)タイムトリップ出来そうな空間。縁台に、おじいちゃんが座っている。
ほっこりした気持ちを胸に、こんな時に絵心があったらなぁ、と思いながら、デジカメ片手に散歩を続けている。
《昔懐かしい路地裏》
5月26日
昨日、ジェ−ン・バーキンのコンサート《アラベスク》に行った。2年ぶりの来日である。
リュートやパーカッションが入り、エスニック(アラブ風?)なアレンジでよみがえっていた、ゲンズヴ―ル作品。歌の上手さが売りではないバーキンだと思うが、新しいアレンジにアプローチしていたし、最後にいつも歌う「ジャヴァネーズ」等も声が太くなっているような気がする。バンドリーダーで今回のアレンジャ―はヴァイオリンの人。ちょっと、ヴァイオリンのコンサートでは?と思うような部分もあったが。その分、ピアノの人が、色々弾きすぎず、好感持てた。ピアノ一本の曲にホッとしたりして・・・。
照明も衣装も、余分がなくて、素敵だった。50代半ばを過ぎ3人の女性の母である、とは思えない、少女の雰囲気を残しているバーキンの個性は、たっぷり感じさせてくれた。
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(My Walking Area に写真 Up しました。見てね!)