12月 1日
さっき、九段会館での剣道文化講演会に行ってきた。それというのも、作家であり精神科医でもある帚木蓬生さんの講演だったから!帚木さんの作品の大ファンなので、ミーハーな私はホールの結構前の方に陣取り、しっかりお顔も拝見してきた。まずは、帚木さんがかつて過ごした南仏を旅する、BSで放送された番組がスクリーンに流される。昔過ごした場所を巡り、フランスの知人との交流が描かれている番組。南仏マルセイユに医師として留学した時代に剣道を教え、再訪したら、その「剣友」から更に孫弟子が出来ていたりして、、、どうしても剣道の話が中心になってしまうが、他にもフランスでのエピソードを聞かせてくださった。とても謙虚で、お人柄のよさが伝わってきて、大満足。人はそのDNAではなく、出逢いが一番大切というお話にも、納得。フランスの山中に埋めてらっしゃったという、最新作「聖灰の暗号」を、早く、読まなくっちゃ!

《九段下の紅葉》
 12月 2日
藤山直美さんは、いつ見てもオーラがいっぱい。今回の新橋演舞場での舞台「冬のひまわり」も、まさにひまわりのような彼女の見どころ満載の喜劇である。映画「サウンドオヴミュージック」を思わせるような先生役の直美さんと、仕事一筋で子供達と触れ合えない貿易商の旦那様(西郷輝彦さん)とその6人の子供達を中心に物語が進むのだが、結局は悪い人が一人も出てこない作品。6人の子役達も達者な演技で、楽しませて泣かせてくれた。判っているのに、直美さんのしぐさや言葉の持っていき方に大笑い、そして、泣き笑い。かなりの勢いでキラー細胞が生まれた一日だった(^^v
そして、今回も、入江若葉さん(なんと我が家のお隣のマンションにお住まいなのだ)の楽屋にお邪魔したが、素晴らしいたおやかさ、聡明さにため息・・・腰が低くて優しくて気遣いいっぱいの入江さん、お手本にしたい女性である。今回は意外な役どころだったが、美しさは相変わらず。良いお席を頂いて、楽しんだ休日だった。
 12月 3日
豚肉のリエットは、フランスでよく作られるバゲットに塗って食べる豚肉のペースト。いろんな作り方があるようだが、飛田和緒さんのレシピで作ってみた。
豚肩ロース塊&豚バラ塊は3センチ角に、にんじん、たまねぎ、エシャロットは薄切りにしてボウルに入れ、白ワイン・ロリエ・黒コショウを加えて冷蔵庫で一晩寝かせる。常温に暫くおき、肉を取り出しペーパーで水分をふきとる。熱した厚手の鍋で油を敷かず表面を焼く。漬け汁と野菜を肉の鍋に加え、蓋をして1〜2時間肉がやわらかくなるまで煮る。フォークでつぶし、塩で味を調える。
昨日の夜、コトコトと煮て、作った。明日のS子さんちでの忘年会に、リエットとこれをのせるフランスパンを持参するつもり。あと一品くらい、なにか作っていこうかな・・・さぁ、雨降ってるけど、買出しに行こう!
 12月 5日
昨日は忘年会の前に早く集まれる人だけ、調布の神代水生園を散歩して里山の晩秋を堪能した。はらはらと散りゆく紅葉、まさに文部省唱歌そのもの。いろとりどりのもみじが、足元に移り、かさかさと耳も楽しませてくれた。・・・と、情緒たっぷりに終わるはずが・・・集合写真を撮った後、洋服にいっぱいドロボウグサがくっついているではないか!私が一番頂いちゃって、皆さんにとってもらったが、黒一点の男性に女性達が、皆で寄ってたかってとっているのを見てたら、不謹慎にも(^^;サル山のボス猿とそこに仕えるメス猿軍団を思い浮かべちゃって大笑い。お尻かじり虫ならぬ、お尻くっつき虫のお蔭で、笑いいっぱいのスタート。後半の盛り上がりは言うまでもなく、皆さんのお手製の美味しいお料理の数々に舌鼓、会話も美味しいものだらけ〜〜(^^vそして、美酒に酔い、最高の忘年会だった。
今朝、あの実はイノコヅチでもないしオナモミでもないし何だろう・・・と、ネット検索したらヌスビトハギだった。もう一枚の写真は、里山で拾って我が家に持ち込んだ、ほんの少しの秋。


   《ヌスビトハギ》


 12月 8日

通い慣れた街も、クリスマスイルミネーションで、別の顔を見せている。
先日、ヌスビトハギや紅葉の葉っぱと共に持って帰った枝を飾って、クリスマスリースを作ってみた。家の中に、クリスマスの飾りつけを少しずつ、、、そして、1年振りに引っ張り出したクリスマスソングをさらっている。聴いているCDもクリスマスバージョン、マへリア・ジャクソン、ペギー・リー、バーブラ・ストライサンドやフランク・シナトラ・・・ 歌手って(クラシックはよく判らないけどポピュラーでは特に)ひと声聴いてその人と判る声であるってこと、結構大きい要素かもしれないと改めて思う。持って生まれた声を、いかにインパクトのあるものにするか・・・技術だけでもなく、ハートだけでもなく、声を歌を通して伝えることの難しさは、死ぬまで続くんだろうなぁ。
さぁ、頑張り屋の生徒さん達に会える。今日も一日がんばりまっしょい!
 12月10日

草が茂って入れない春山よりも紅葉を手折ることもできる秋山に軍配をあげ「秋山ぞ我は」と言ったという額田王の気持ちがわかる気がする。見上げていたイチョウの葉は足元に移りはじめて、図書館前でついシャッターを押し、葉っぱを拾っていた。
ポップで可愛いもう一枚の写真は、直径20cm程のセロシアキャンドルケーキ。美味しそうだけど食べられない。なんとお花!鶏頭の一種かな!?K子さんからの可愛いプレゼントは日当たりの良い場所においている。どのくらいキャンドルが成長するか楽しみ〜♪
クリスマスケーキもだが、鍋もこれから出番が多い。日本気象協会が、洗濯指数ならぬ鍋もの指数 http://www.tenki.jp/nabe/ を2月末までネット掲載している。今日は鍋にしようかな。
 12月11日
mixiというコミュニティで知り合った和田惠秀さん、長いこと俳優をなさり、その後切絵の仏画を描かれるようになり、今は福島に移住、心滋館のご主人である。その和田さんが、エッセー「楽画記」とお手製の葉書「慈葉はがき」を送ってくださった。今年の福島でのディナーショーに来てくださり初めてお目にかかった時にも、初めてじゃないかのような懐かしさを感じ、たっぷりとした包容力を感じた。その時にサインしていただいた「絵手紙で絵ッセー」も取り出しては、ランダムにページを開いて楽しんでいる。歌手でもある和田さんと、来年は心滋館でのジョイントステージ、是非実現できると良いなぁ。良きご縁をいただけて、幸せ♪
  《楽画記と慈葉はがき》

《絵手紙で絵ッセー》
 12月13日
今年もまた象徴の一文字が発表されたが、なんと「偽」の字。去年が「命」一昨年が「愛」その前年は「災」という辛い文字だったけれど、「偽」なんていう文字が象徴の字になるとは、哀しいものがある。
自分の象徴の文字は何だろうと考えると、去年は「縁(えにし)」だったが、今年は「流」かな。流れに乗るといった良い意味ではなく、なんだかアッという間に流れ去った気がして、ちと反省。水に流すことも必要な場合はあるが、来年は流れに棹さして、日々を過ごさなきゃ、と反省している。
象徴の一文字でいえば、「偽」の反対の「真」や「実」といった文字を当てたいような、素晴らしい二人芝居を観てきた。歌手で女優の古坂るみ子さんと花木さち子さんの「メアリ・ステュアート」下北沢の小劇場での上演。以前、白石加代子×麻実れい、原田美枝子×南果歩さんでも演じられた作品だそうだが、上村聡史さんの演出も面白く、膨大なセリフ、二役を見事に演じる、熱のこもった舞台に感動して帰ってきた。昨日から始まったこのお芝居、千秋楽の日曜日まで、体調に気をつけて頑張っていただきたい。
さぁ、明日は早朝に起きて白馬に向かう。今夜は、早寝 zzz・・・
 12月16日

  《部屋からの景色》



    《車窓からの木々》
早朝5時半起き。行きは豊科で下車し、何十年振りに会うピアニストのnamiちゃんの車で、積もる話をしつつ、トトロが出てきそうな美麻村という美しい佇まいの村でお蕎麦を食べ、白馬を目指す。「一里一尺」と言う言葉を地元の方に教えていただいたが、まさにそのとおり!みるみるうちに白銀の世界になっていく。白馬東急ホテルは、自然と一体になっている、ぬくもりを感じる品の良い作り。東京や名古屋等から来てくださったお客様も居られたが、8割が地元の方。皆様ノリ良く、手拍子や歌声でも参加してくださり、1時間のショーのはずが、アンコールも含めて1時間20分歌っていた(^^;白馬でのショーはお声をかけてくださったnamiサンタさんから素晴らしいクリスマスプレゼントを頂いたかのようだった。翌日は、白馬駅から、信濃大町、松本と乗り換えて新宿へ。真冬の装いから、雪の無い里へ、そして東京に近づくにつれて、紅葉がまだまだたっぷり残っている秋の山々を目にして、浦島太郎になったかのようで、しばし、現実には戻りたくない思いだった。
 12月20日
映画「ある愛の風景」はデンマークの女性監督スザンネ・ビアが描いた物語。出来の良い兄ミカエルが出来の悪い弟ヤニックを刑務所に迎えに行くところから始まる。妻サラと二人の幼い娘を残しアフガニスタンへ派遣されたミカエルは戦死、支えてくれたのはヤニックだったが、戦死したはずの夫は残酷な戦争体験で別人のようになって帰ってきた。戦争と家族の物語は多く描かれているが、3人それぞれ、そして娘達の心の描かれ方の、なんと細やかでせつないことか。痛みと安らぎの両方を感じた映画だった。
一人暮らしに慣れて自由を謳歌してるけど、一瞬、家族が欲しいと思ったりもして・・・(^^;
 12月22日
パソコンを購入してからはExcelで表を作り日記をつけている。コンサート、芝居&映画、読んだ本などもまた別に記録している。今までのデータを遡ると、計算してるわけでもないのに毎年読んだ本がほぼ100冊だったが、今年は70冊。これはパソコンの前に座る時間が多くなったせいと思われる。mixiを始めてからパソコン時間が増えた。まぁ、それはそれで楽しいし充実しているんだけど・・・
あと10日で今年も終わり。昨日の国立でのライヴは満員御礼のお客様、嬉しい悲鳴。但し遠いので余韻を楽しむ余裕もなく帰りの電車に飛び乗った。やはり満席のライヴは嬉しいし、客席の熱気でこちらもノルのである。前々から仲良くさせていただき、mixiにもお誘いしてお互いお引き合わせしたTさんとSさんも遠路駆けつけてくださった。片やヘアメイクでひと化けさせてくれる、片やステージ衣装でふた化けさせてくれる、心強きお姉さま方である。有り難い事♪多くの笑顔に囲まれて、多くの感謝を感じた昨夜のライヴだった。
あと10日、あと5回のライヴ、精一杯努めます!



  《Tさん、Sさんと》
 12月24日
Merry Christmas!
クリスマスイヴを記念して、という訳ではないが、ブログを開設。前々から、やればいいのに・・・と周りから言われていたが、未だこのブログなるものについて、よく判ってない。我がホームページにしても、書き込みできる掲示板を作ってないのは、書き込みに対応できないからという理由からだった。ブログの場合はコメントというのがあるので、それにマメに返事は出来ないかもしれないけれど、兎も角始めてみよう。変な書き込みが入ってこないことを祈りつつ・・・そうなったら即閉鎖のつもりで・・・、日記と両方同じものを載せる形を取ってみようかと思っている。日野美子のブログhttp://blog.livedoor.jp/dimples/
ブログについてお詳しい方、どんな風にやればいいのか、何故にこんなに流行ってるのか、教えて〜〜
 12月25日
昨日始めたブログに、早速沢山のコメントをいただいた。不特定多数の方に見ていただけるので、楽しみである。
さぁ、今週は今年最後の追い込み!
今日は、大好きな街横浜は中華街にある「デュモン」で、クリスマスソングをいっぱい歌ってこよう。明日はお友達が新たなお客様をお連れ下さるという予約も頂いているし、嬉しい出会いに胸弾ませて新宿の「Qui」。木曜日は、年忘れコンサート、久々にお目にかかる歌手さん達とご一緒が楽しみな荻窪「リラ」、フリードリンク&オードブル¥7000なり。金曜日は、年忘れほろ酔いライヴと名付けた赤坂「なかゞわ」の今年最後のライヴに出演、ほんとにほろ酔いになっていいのだろうか・・・いやこれはお客様が、ということだろう(^^; 飲み放題¥6000。そして、我が歌い収めは、土曜日の荻窪「嗣」。皆でお餅を食べて、ちょっとはやめの年越し気分を味わおうという日、Open5時半、Stageが6時半と8時とちょっと早め、フリードリンクと嗣子ママの手料理もどっさりで¥7500。
年越しのステージがないので、これで今年はお終い。
さぁ5連荘、風邪ひかないよう気をつけて頑張りまっす!皆様、気忙しい時期でしょうが、気分転換にライヴへ是非どうぞ〜♪ 
 12月26日
昨日は、4歳から○○歳まで、○若男女、幅広〜い年齢層(笑)のお客様に囲まれ、素敵なクリスマスの宵のライヴだった。ライヴハウスの近くのホテルエクセレントコーストのチャペルのツリーは、年中飾られているのだが、昨日はことさら幻想的に見えた。
いろんなサンタさんから、クリスマスプレゼントを沢山頂いた。毎年頂く「現代用語の基礎知識」は嬉しいプレゼント。2008年版には「どげんかせんといかん」「でもそんなの関係ねぇ〜!」「どんだけぇ〜!?」等も載っている。ブログって”Web-log”の略だったのねぇ・・・知らなかった。「日本歳時記」と並んで大好きなこの本、暇を見つけてぱらぱらページをめくるのが楽しい。
写真のにゃんこ帽のプレゼントは、M子さんの手編み。暖かくってかぶり心地Good♪後ろから見たら、ちゃんと猫の耳に見えて可愛い。・・・誰だぁ、ツノに見えるって言ってるのは〜(^^;

 《チャペルのツリー》

《にゃんこ帽》
 12月28日
大分出身の生徒さんから頂いたパール柑、直径14cm位の大きさで、甘夏とグレープフルーツの中間のような清清しいお味。皮が真珠のように綺麗だからこの名前なんだそうだが、無農薬というその皮を捨てるにしのびなく、グラッセを作ってみた。
@厚さ3mm長さ4、5cmに切った皮を、白い部分が透明になるまで茹でる。
A茹で汁を切って再び鍋に戻し、皮の50%の砂糖と、水100ml白ワイン50mlを加え弱火でコトコト煮つめる。
Bバットにサラダオイルを薄く塗り、煮つめたものを重ならないように広げて冷やす。
C充分冷めたら、グラニュー糖をふりかける。
香りが良くちょっと苦味もあって美味しくできたけど・・・太るぞ、こりゃ〜!


 12月30日

《N子さん作お飾り》 

  《嗣ママの手料理》
カウントダウンの仕事のない今年は、昨日で仕事納め。席が足りなくなるくらい一杯のお客様の笑顔に囲まれて、元気に歌い納め出来たことに感謝である。去年までは杵と臼でのお餅つきだったが、今年はつき手が足りないからと餅つき機が頑張ってくれた。そのほうが美味しいとのお声もチラホラ(^^; 「嗣」のママが、2時間しか寝ないで作って振舞った何種類ものおせちお料理を、お客様が幸せそうに召し上がってる姿に、こういうスペシャルな日も良いもんだと思いつつ、終わってから美味しいお酒を飲んだ。
28日に、HPもLinkさせて頂いてるマーガレットハウスのN子さんが、オリジナルデザインのお正月飾りを送ってくださったので、早速玄関に飾っているのだが、襟を正して新年をきりりと迎えられそうな素晴らしいデザインである。
新年まであと2日あるけれど、気分はひと足お先にすっかりお正月。来年が良い年になりそうな予感。
 12月31日
おおつごもり。あと17時間で2008年。さて、どんな年になるんだろ?
今日は、お煮しめなんぞ作りながら年賀状の残りを書き、出来たらちょこっとだけ(笑)お掃除して、夜はカウントダウンパーティーへ。お正月も毎日お呼ばれが決まっているし・・・にゃんこ帽子を編みたくて、毛糸を(ついでに本も一冊)買ってきたけれど、お正月に手をつけられるんだろうか!?
つたない日記にお訪ねくださる皆様、明日からはDiaryはブログhttp://blog.livedoor.jp/dimples/へ、切り替えますので、来年からもどうぞご贔屓に〜(^^v
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