3月 1日
温暖化で、梅も桃も桜もいっぺんに花開いてるような今年。うちの近所の沈丁花はもう枯れ始めている。
3月弥生は桃月、桜月、花咲月、花見月とも呼ばれるそうだ。「草の戸も住み替はる代ぞ雛の家」この一句を書いて芭蕉は奥の細道へと出かけて行ったという。3月が過ぎるとひとつ歳をとるので、私にとっては節目の月。チャレンジしたい事も山ほどある。
明日の夜から、あずまや高原に向かう。(以下のような雪深いところhttp://www.azumaya-k-hotel.com/
     2004年のあずまや高原  2005年のあずまや高原
とはいえ、風邪もひかずに2月を乗り越えたと思ったら、咽喉が痛くて体調不良。今夜の仕事以外はおとなしくして、治さなきゃ。
 3月 5日
昨日旅から戻ったら、いつもすてきな絵手紙をくださるOさんから、フイルムケースで作った可愛いお雛様が届いていた。フイルムケースの中には、片方に桃の花びらが、そして片方には巻紙にした絵手紙が入っていた。春と一緒に優しい気持ちも運んできてくれたようだ。早く元気にならなくちゃ!
体調最悪のままの信州上田あずまや高原でのコンサートだった。このプチホテルで知り合って応援してくださるようになったお客様もリピーターで来てくださり、他にもご案内があったからとわざわざ静岡や横浜からもお見えになってくださり、知り合いも何組か来てくれて、いただいた良い空気の中で精一杯歌った。どうにか咽喉がもってホッ。持参したCDもどっさり売れてありがたいこと!
リハーサルの前に四阿(あずまや)山の途中の牧場の辺りまで登ってみる。雪が少ない今年なので出来た事だが、なんと感動の景色だったことか!360度のパノラマ。登れば登るほどに雄大な山々がどんどん姿を変えてゆく。大自然の中にじっと身を置いていると時間空間の中で、ちっぽけな自分を感じる。そしていとおしくもなる。光と影で彩られた神々しい山々の姿にパワーを貰った。翌日のスキーは体調を考えてパスしたけれど、草津の湯を堪能し、軽井沢の町を楽しく散策して、心ほどけて戻って来た。
体調管理しっかりしなきゃと反省の日だったが、ミュージシャンもいつもご一緒し気心が知れて優しい人でありがたく、周りの皆さんに感謝の2日間だった。





《手作りお雛様》
 3月 6日
咽喉と鼻がボロボロで、恥ずかしながら今夜はお仕事休ませていただく事に・・・首から下は元気なのに、くやしい!気をつけているつもりでもこういうことが年に一回くらいある。反省である。
昨日は教わった足湯をして、かりんも飲んで、プロポリスも使って、身体にいい事一杯やったんだけど、咽喉を休ませるのが一番なのだろう。
病院の吸入を終えて戻ってきたら、いつも気にかけてくださっている隣のマンションのお料理上手のWさんが、差し入れを届けてくださった。手料理の数々に栄養ドリンクまで入っている。ありがたくて涙が出る。早く治さなければ罰が当たる。
自然治癒が一番などと言っていられない、食後にしっかり薬を飲んでおとなしく養生しよう。
皆様も、花粉だけじゃなく風邪にもお気をつけて〜〜

《手料理いっぱい》
 3月 8日

《Dream Girls》
咽喉の調子も戻らず、おまけにストレスや過労のバロメーターの単純疱疹まで唇に出て、最悪のコンディション。せめて気力だけでも充実させようぞと思って、マスクでしっかりガードして、映画「DreamGirls」を観に行ってきた。期待通りの素晴らしい作品。ビヨンセ・ノウルズは美しくダイアナ・ロスの顔がダブってくる。ジェイミー・フォックスは「Ray」も素晴らしかったけれど、今回は悪辣マネージャー役を好演。 エディー・マーフィーもダニー・グローバーも、魅了たっぷりの役どころ。 そして何よりもジェニーファー・ハドソンの歌声が最高!何度も魂を揺さぶられた。アカデミー賞助演女優賞、納得である。人間ドラマとしても良く出来ているミュージカル映画を観た、っていう感じ。
さぁ、明日のオリベホール、自分なりに精一杯歌おう!
 3月10日
昨日は、満席のオリベホールの六本木シャンソンフェスティバル、無事終了。体調は芳しからずのままだったが、どうにか終えられてホッとしている。会場から沢山声援をいただいて、嬉しかった。オリベホールは230席くらいで余り大きなホールではないが、それでもライヴハウスと違った吸気が張り詰める。舞台は緊張しつつも楽しみでもある。
我がホームページではSpecialLiveのコーナーでイヴェントのご案内をしているが、年に何回かのコンサート、ひとつ終わったらもうすぐ次のことを考えなきゃならない。頭はすでにバースディコンサートへと働かせている。そして大きな舞台は、夏の新橋演舞場、こちらも楽しみだ。
舞台といえば明後日、先日あずまや高原ホテルでご一緒したSaxの倉澤さんのパリ留学中のお嬢さんのピアノリサイタルが開かれる。場所は浜離宮朝日ホール。仕事で行けないので残念〜と思っていたら、追加公演が決まったという嬉しい知らせ。4月17日に銀座王子ホールに駆けつけなくちゃ。自分が舞台に立つのも楽しいけれど、人の舞台を拝見し聞かせていただくのも至福のときである。皆様も、是非!


《倉澤華さんリサイタル》
 3月11日
大崎善生著「聖(さとし)の青春」読了。幼い頃腎ネフローゼにかかり、入院中に将棋に出会いのめりこみ、プロ棋士となって太く短い29年の人生を生き抜いた村山聖(さとし)の物語。
難病ゆえに将棋と出会ったともいえるだろうが、その生涯のほとんどを将棋に傾けた青年の心のうちを、日本将棋連盟に就職し「将棋世界」の編集長に就任という経歴の大崎さんは、愛情溢れた優しいペンで書き綴っている。病気と闘いつつ勝負する日々、想像を絶するようなシーンが一杯出てくる。将棋のことは一切わからないが、勝負の世界の半端ではない厳しさがびしびしと伝わってくる。そのなかに村山さんの可愛らしい人柄や師匠の森さんとの交流の温かさがちりばめられていて、瑞々しく目に浮かんでくる。かなりかわった部分もあった人のようだけれど、その生き方があまりにも純粋でそれゆえせつない。
普段あまりノンフィクションは読まないのだが、この本に出会えてよかった。最後はボロボロ泣いてしまった。続いて、同じ大崎作品「将棋の子」も読んでみようかと思っている。

《聖の青春》
 3月14日

《Paris Je T'aime》
予告編を観て、絶対に見逃すまいと思っていた映画「パリ・ジュテーム」を、観てきた。
パリの様々な区やエリアで起こる物語、5分ほどの18篇の作品を綴ったオムニバス映画。引き出しにしまわれた大切な物、その引き出しをワクワクしながら順番に開けていく気分。洒落た会話から、すぐそこにあるようなちっちゃな出来事、ミステリアスなもの、ユーモラスなもの・・・印象に残るものとそうでないものはあったけれど、18色それぞれ良い作品だったと思う。もちろん美しい街パリの景色もちりばめられているし、監督だって俳優だって豪華だ。最後の作品で、一人旅のオバサンが外国人特有の発音のフランス語で語るパリ、これで18篇がひとつになる。素晴らしいエンディングに泣かされた。
映画を観終わって地下鉄に乗ったら、小さな男の子に話しかけるお母さんのフランス語が耳に入ってきて、映画の続きでパリのメトロに居るような錯覚に陥り、ちょっと幸せ気分で帰ってきた。
 3月17日


《木瓜の花》
調布の都立農業高校神代農場の湧き水や竹林、深大寺城跡、水生植物園・・・、東京にもこんなに人の少ない緑溢れた散歩コースがあるとは思わなかった。調布にお住まいのMさんのナビも素晴らしく調布散策し、梅の名残、早咲きの桜、みつまたやヒイラギなんてん、菜の花の黄色、オオイヌノフグリ、ひめおどりこ草、沢山の花々や芽吹き始めた緑に囲まれて、癒された一日を過ごした。写真の木瓜の花は散歩途中で求めたもの。蕾が随分開いてきた。部屋の中でそこだけ温度が高い気がする。
調布散策はこれから四季折々シリーズ化しそうで、次回は桜をめでつつ深大寺温泉と地ビール付きツアー決定(^^v 
ビルが立ち並ぶ我が家から見る空と違う、大きく拡がる空の雄大さ、流れる雲の生き生きした形に智恵子抄の一節を思い出した一日でもあった。
 3月21日
一気読みした漫画「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子著)17巻。 舞台は音楽大学、主人公や取り巻く人達のキャラクター設定も面白く、やめられない止まらない〜〜TVでドラマやアニメ化されたのもわかる。
普段殆ど漫画は読まないのだが、数年前にご縁があってお目にかかったミステリー漫画家の野間美由紀さんのシリーズを読んで、素晴らしい作品なので漫画への考え方が変わった。本当に作家の方は題材について細やかな下調べをし研究を重ねて描いていらっしゃるのだなと感心した。大人向けの漫画も探せば一杯あるのかもしれない。
今我が家にある唯一の漫画は、手塚治虫の「火の鳥」シリーズ。大昔に買ってしまいこんでしまってるけど、引っ張り出して読み返してみようかな。

《のだめカンタービレ》
 3月26日
ADSLから光ファイバーに換えた。普段は電話でお勧めがあっても、結構ですと言ってすぐ切ってしまうのに、魔がさしたというか、成り行きというか・・・(^^; プラン変更してすんなりいくかと思いきや、さにあらず。 すったもんだの末にプロヴァイダーとの問題も解決して、やっと繋がった。 たった2日間だけれど、インターネットもメールも無しの生活。 こうしてみると、いかに毎日パソコンに座っている時間が長いか思い知らされた。 もうちょっとパソコン時間を減らしたほうがいいかもと感じさせられた2日間でもあった。
一週間後のバースディコンサートは、ありがたいことに早々とチケット完売。その時ご披露する新曲の歌詞覚えの真っ只中で、頭は一杯。思い浮かべるのは、終ったあとのビールでの乾杯。さぁ、今週も張りきっていきます!
 3月28日
毎年約束どおりに咲いてくれる桜、改めて植物の生命力に感心する季節がやってきた。桜という花の持つパワーは散歩の途中でいただくとして、我が家の狭いベランダにも少しずつ彩りを増やしている。カランコエ三色、白のゼラニウム、アッツザクラ、ムスカリ・・・花は幸せを運んでくれる。
先日神田愛山さんの講談「山頭火」を聞いてきたばかりだからか、「笠にぽっとり椿だった」「ころり寝ころべば青空」「春風の鉢の子ひとつ」といった山頭火の春の句が浮かぶ。山頭火が亡くなったのは私の育った家の近くの一草庵。
「鈴をふりふりお四国の土になるべく」 春の中の無邪気で悲しい行乞の姿を思い浮かべたりしている、春めいた空気の午後。




  

 3月29日
先週K子さんからいただいたバースディプレゼントは可愛いディズニーシィーの5周年記念ミッキーとお菓子。 ミッキーは結構大きくて立ったり座ったりできて腕も動かせるし、いろんなポーズをさせて楽しんでいる(^^;
昨日は、隣のマンションの仲良しのWさんのお招きをうけてお宅で手料理をご馳走になった。バースディプレゼントに名前入りのお酒のボトルを用意してくれてて、感激。
そして、mixiのお仲間が私のコミュ二ティを4月1日の誕生日当日に立ち上げてくださるそうで、マイミクさん達が沢山力を貸してくれている。
いっぱいの出会いがあり、たくさんのお気持ちを頂き、幸せ〜♪嬉しい日々が続いている。4月2日のバースディコンサート、パワー全開でがんばるぞ!
  
 3月31日
昨日は、金曜レディースディ狙いで行ったシネスイッチ銀座で映画「カンバセーションズ」を観て、余った時間はITOYAでつぶし、早めに新橋のお店に入った。
お店の口開けのお客様は初めての方で、普段通らない道を通ったら看板を見つけてシャンソンを聴けると思って、とまるで春風が背中を押してくれたかのような、登場の仕方。気に入ってくださって、ご縁が続きそうだ。沢山のお客様の中にご同業の歌手さんも二人おいでで一曲ずつ歌ってくださった。私のバースディの前々夜祭だと、お客様がシャンペンやらオードブル、デザートまでご用意くださっていて、ケーキを買いに走ってくださった方も居て、お店からはお花を頂くし、お客様達の合唱のバースディソングを聞いていて、感激して涙が・・・素晴らしいお祝いをしていただいて、こんなに幸せでいいのかしらと思ったりして・・・歳とるのって、すてきね。
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