8月 1日
飛行機の中からの雲の上も良いお天気だったが、到着したら、札幌は陽射しと空の広さが違う。快晴で爽やかな昼間、そして夜は風も冷たくて寒いくらいだ。
それほどお客様が一杯というわけではなかった「銀巴里」初日だが、懐かしいご夫妻が来てくださったり、新たな出会いがあったりで、あっという間に一日が終わった。
さぁ、明日は一週間分の買出し、そして、音あわせ。
「家ごとにリラの花咲き 札幌の 人は楽しく生きてあるらし」大通りに吉井勇の歌碑がある。去年はリラ真っ盛りに札幌に来た。今年はもうリラは終わっているが、紫陽花、パンジー、バラ、ペチュニア、マリーゴールド、ベゴニア等々、花が咲き乱れている。ポプラも柳も、活き活きした緑がいっぱい。良い一週間が待ってる予感!

 《快晴なり》
 8月 3日
散歩に出かけたら、札幌はいたるところで夏祭りがおこなわれていた。大通りにはビアガーデンが開かれ、ススキノでははしご酒祭り・・・なんだか、昼間でもお酒飲むのが心苦しくない気分。ランチタイムに入った店で食事とビールを頼んだら「一杯目のビールは1円です」とのこと。なおかつサービスでスープはつけてくれるし・・・この写真のレディースセットで981円なり、札幌ってなんて太っ腹!?
お客様がどっさりだった昨日、東京から日高に転居したMさんが車を飛ばして来て下さったので、銀巴里が終わってから、ショットバーに寄ってつもる話をした。その後C子さんからもお誘いの電話があったが、これから続く毎日、体調の事も考えて真面目に帰宅(^^;;; 珍しくTVつけっぱなしで就寝、NHKの朝の連ドラの途中に目を覚まし、それから二度寝。たっぷり睡眠とったし、今日も一日がんばりまっしょい。

 《昼ごはん》
 8月 4日

《小学生日記》
Oさんのお勧め本「小学生日記」(hanae*さん著)すすきのに買出しに行った時に本屋に立ち寄り購入。短いので一気に読める。小学生らしい瑞々しい感覚と、小学生とは思えない文章力。忘れたものを思い出させてくれるようで、読んでよかったと思う。ペンネームをhanae*から華恵に変えて、新刊「本を読む私」が出ているそうなので、これも読んでみようと思う。
銀巴里でのステージは、楽しく過ぎている。リクエストを貰って、初めて歌う曲をぶっつけで歌っちゃうことが今回多い。人間ジュークボックスじゃないんだぞ〜などと思いつつも、なるべくご希望いただいた曲にお答えしたいという歌手の性(さが)だ。これが可能なのもピアニストの真美ちゃんが曲を覚えていてくれるおかげ。
CDも思いのほか、お買い上げいただき、ありがたいこと。
本やミュージシャンやお客様から元気を貰って、今日もがんばれる、行ってきます。
 8月 5日

《高野さん》

《ちざき薔薇園》
去年の暮れに亡くなった高野圭吾さんのお墓にお線香をあげてきた。西区山の手にある淨國寺という立派なお寺、まだ石に名前は刻まれていなかったが、ここに納骨されたそうだ。小高い丘に囲まれた、静かなところで、安らかに眠っておられた。白い蘭の花を飾って、しばらく座ってぼんやり。夜には高野さんの訳詞の曲を歌った。
翌日出かけた「ちざき薔薇園」では、溢れる花を見ながら、高野さんの訳詞には、さすがに札幌の出身らしくリラもよく出てきたが、薔薇も多く出てきたなぁ・・・と思いおこす。自然に「薔薇は咲かない この道には・・・名前だけ残る この薔薇通り〜♪」と、くちずさんでいた。
 8月 6日
日曜日、快晴なり。総勢10名と一匹で小樽の祝津の海へ〜〜
まさか、北海道の海にもぐれるとは思わなかった。岩場の海藻のあたりに獲物がたっぷり居るらしい。ご一緒した女性たちは、海女さんのように、大きなあわびやウニを採ってくる。(こりゃ、密漁で、内緒にしたほうがいいのかな・・・)私は目が慣れなくて、採れたのは小さなシッタカ貝だけ。採れたての海の幸をナマでいただいたり、バーベキューにしたり(^ ^)V 他にもどっさりのご馳走に舌鼓をうち、仕上げには温泉にはいって、たっぷりと夏休み気分を満喫した。ぐっすり眠れそう〜〜 おやすみなさい。

 《祝津の海》
 8月 8日
札幌最終日、今回は思ったよりも暑い真夏日がずっと続く時期だった。それでも風は東京と違って、爽やかさを含んで心地良かった。たっぷりの陽射しを浴びて、必死にUVカット塗り塗りの毎日でもあった。
3日連続で来てくださった方、もう一度来るよの約束通りリピーターになってくださった方、地方からの出張の合間に来てくださった方、10年以上振りにお会いしたご夫妻、東京からのお客様、時間を割いて来てくれた地元の歌手の友達、毎回顔を出してくださるお客様、沢山の方に囲まれて、あっという間の一週間が過ぎた。
最終日、新聞を読んでいたら、東京で見逃した映画「ヨコハマメリー」を今日から上映するではないか!さっぽろ駅の北の映画館蠍座を探して観て来た。以前出演していた横浜日の出町の「シャノアール」のオーナー永登元次郎さんが出てくるし、シャンソンに歌われる世界に通じるものもあって、知っている人や場所も出てきて、今は亡き元次郎さんを思い出しながら、興味深く観たドキュメンタリーだった。
今日は東京は台風の影響で雨だそうだが、札幌は猛暑、今年一番の気温33度!今日ばかりは東京よりも凌ぎにくい札幌だ。さて最終日、どなたが来てくださるかな?心残り無きよう、歌ってきます!


 《ヨコハマメリー》
 8月 9日
戻った東京も暑くて部屋は蒸し風呂状態と思いきや、台風とその雨のおかげか、札幌より涼しい!?
ベランダの水遣りをしなくてすんで、ありがたいこと!。どっさりのメールの処理、荷物を片付け、ホームページUPし・・・さぁ、のんびりしていられない。今夜は銀座「月夜の仔猫/3651」に出演だ。がんばらなくっちゃ〜〜 久しぶりに大好きなピアニスト山下淳さんと一緒なので、楽しみです。是非お顔見せてください。
 8月10日

《枝豆》
北国では一度も聞けなかった蝉の大合唱に起こされる。札幌も真夏日ではあったが、夜は涼しい風が吹いてくれる。ところが昨日は久々の東京の夜、さすがに暑い〜〜眠れない夜を過ごした。おかげで、リゾートホテルで買い物してる夢なんか見ちゃって・・・
今朝は枝豆ととうもろこしが届く。福井のS先生、毎年ご馳走様です。これで又ビールが美味い♪そして安城のMさんからはそうめんと冷麦が・・・Hさんからはお庭の摘みたてミョウガが・・・ほんにほんに、ありがたや〜皆さんから元気の元をいただいて、夏を乗りきらなくっちゃ。これからいろいろ茹でて、洗濯もいっぱいして、図書館に行って、それからお仕事です。今日もフル回転、がんばりまっす!
 8月13日

《東京湾花火》
昨日の午後の雷は凄まじかったらしいが、地下に居たので実感が無い。それでも時折バリバリという音が聞こえてきて、さぞかし・・・と想像しつつレッスンを続けた。その雷のおかげで(笑)東京湾の花火が今日に変更になり、見られないとあきらめていた花火を、屋上で堪能できた。この日だけは屋上を開放してくれるのだが、月島に建ったビルで隠れてしまう部分が出来たのが、残念。(そういえば、隅田川の花火もシンドラー社のビルにちょっと隠れてしまう場所に打ち上げられていた。)
終わって部屋に戻りしばらくしたら、今度はベランダからディズニーランドの花火が綺麗に見える。夏の風物詩の演出のおかげで、今宵のビールは格別の味だ(^_^)V
 8月15日
昨日は停電を知らなかったという友達が多い。早起きの私、7時半に起きてパソコンとテレビつけて、あらおかしい?・・・で、もしや我が家だけ?と思いエレベーターをみたら止まっている。(エレベーターホールまで行かなくても、ベランダから信号を見たら判るのに・・・ちょっとパニクってたのかも!)終戦記念日の前日、靖国参拝も話題にされてるし、テロ?などと頭をよぎる。携帯電話が鳴る。心配した姉がくれた電話、心強かった。30分くらいで復旧したけれど、いかに電気に頼った生活をしているか実感した。マンションでは、駐車場のバーが上がらないために車が出せず、困ったそうだ。お盆じゃなかったらもっと大騒ぎだった事だろう。
電気が戻ってしばらくして、福島のR子さんから恒例の桃が届く。今までは柔らかくなるのを待っていたが、あちらでは熟れるまで待たずに食べるそうなので、ちと早いかと思いつつもすぐに冷やして頂く。あ、あま〜〜い!美味しい!夜はもりもりと鰻をフルコースで頂いたし、我ながら夏バテ知らずの食欲である。
いつも送ってくださるUさんの俳句から夏の味をいくつか、ご紹介。「苦瓜や 貌(かお)に秘めたる 曲(くせ)の味」「俎(いた)弾む 鯵のたたきの 音を喰ふ」「冬瓜や 冷たき椀の うすみどり」
あぁ、更に食欲がアップしそう〜〜(^_^;;;


 《福島の桃》
 8月18日
今日観た映画、「トランスアメリカ」はとても優しい映画だった。性同一性障害の男性が女性に生まれ変わろうとした時に現れた我が子、これが17歳の不良。お父さんに会いたいという夢を持つ息子に、父親は自分だと告げられないで一緒に旅に出る羽目になる。見た目じゃなくて、人間の本質を大切にしようよ・・・と、思い起こさせてくれる映画。途中に出てくるフォスターの曲など音楽も良い。ネタバレしちゃうけど、主人公を演じているのは、化粧をした男性かと思いきや、れっきとした女優(このフェリシティ・ハフマンはゴールデン・グローブ主演女優賞を受賞)なのに、元男性(!?)に見えて、お見事!評判がいい作品なのか、久々に混んでいる映画館だった。
そして、そのあとは新橋で、ありがたいことに久々に混んでいるライヴ(^_^;;; 久し振りの方や、HPでボンソワールを探して訪ねてくださった大学の先輩や、同じ故郷の方、お客様と一緒に来てくれたご同業の歌手さん達、たくさんの方に囲まれて嬉しい宵だった。・・・で、ついつい終わってから飲みに行くという不良をしちゃった〜〜 明日も荻窪で仕事なので、ちょっと反省。

 《トランスアメリカ》
 8月19日


《青空》
ベランダから見える、真夏の空、力強い雲。やっぱり大好きだ、夏!うだるような暑さにぐったりの人が多い中、体調を壊す事も無く元気いっぱいの自分が居て、なんだか申し訳ないような気分になる。
昨日いただいた、江戸陶菓子ケッセルというお釜入りのチーズケーキ、表書きに「この商品は釜めしではありません、冷やしてお召し上がりください」とある。甘さ控えめで底には黒豆入り。一人で美味しく頂いている。食欲も落ちることなく、なるべくクーラーもつけず過ごす私は、化け物か〜〜
 8月20日

《ウエストサイドストーリー》
お盆の影響なのか、渋谷の街はいつもより人出が少なめだった。文化村ミュージアムでエルミタージュ美術館所蔵のエミール・ガレetc.を見て溜息をつき、そのあとオーチャードホールでブロードウェイ・ミュージカル「ウエストサイド・ストーリー」に感激して帰ってきた。年齢層が幅広く国際色も豊かな客席、最初から掛け声がかかり、ノリノリである。映画は3、4回観たが、舞台は初めて。なにしろバーンスタインの名曲がたっぷり、歌い手もいいし、舞台装置も面白い。エンディングでは涙うるうる・・・素晴らしき休日だった。
そんなわけで、延長戦で再試合となったという感動的な高校野球決勝戦が観られなかったのだが、明日は再試合を見て、夕方は上野池之端の「かめや一睡亭」で鰻を食べてから、ビルの4階にあがり「ライヴスペースQui」で歌う。是非ぜひ鰻で元気をつけて、ライヴにもお顔を見せてください。ミュージシャンは、頼りになる二人のお兄様、Piano:上里知已さん Bass:和田弘志さんです。
 8月23日



《シャッター》
早稲田実業も駒大苫小牧も両方優勝にしちゃおうよ〜〜と思う、良い決勝戦だった。再試合は37年振りということだが、その37年前は我が故郷の松山商業と三沢高校が対戦して、18回でも決着つかずに再試合、松山の町が熱気に溢れ興奮状態だったのを覚えている。三沢高校の太田投手が美形だった事も・・・。今回はハンカチゆうき君が大人気だが、両投手共力を出し切って素晴らしい試合、悔いのない事だろう。
高校野球の感動を胸にしつつ、連日夏バテ知らずで歌っている。昨日は横浜「デュモン」のステージが終わってから、ご覧になりたいとのお客様のご要望で、営業時間中だけどシャッターをおろして、裏口から表に出て皆でシャッター観賞。いつも伺うのは当然シャッターが上がってる状態なので、貴重な体験だ。昨日も来て下さってた沙織さんの力作!携帯で撮った左の写真はちょっと暗いけれど、ピンク地にピアニストと3人の歌手が描かれている。迫力あるこの大きなシャッターをご覧になって、夜来てみたいと思う人も居るかも〜♪ みなと横浜、ジャズだけじゃなくシャンソン人口も一杯ひろがって欲しいなぁ。
 8月24日

《東京博物館平成館にて》

《公園で見つけた
   野口英世像》
混雑覚悟で、明後日で終わる「伊藤若冲と江戸絵画展」に出かけてきた。さすがにすごい人出、特に若冲には人だかりで、くたくた(^_^;;; でも素晴らしかった。想像力豊かで躍動感があってユーモラスな構図、200年も前とは思えない斬新なものもあり、充分楽しんだ。河鍋暁斎や酒井抱一etc.若冲以外の作品も素晴らしく、照明を明暗に変化させたりと工夫されていたのも面白かった。この間見たエミール・ガレもだが、最近は展示のレイアウトにも気を遣っていて、嬉しい。外国の人や小さな子供たちも楽しそうに観ていた。
さてさて、明日からは苫小牧&室蘭。9月3日まで、メールは携帯にお願いします。素晴らしい北の大地の風景をゲットしたら、写メールしますね。留守中にHPカウンターが【40000】になりそう・・・ゲットした方、ご連絡待ってますよ!では元気に歌ってまいります♪(^_^/~
 8月26日
相変わらずの青く広い空と迫力ある雲、爽やかな風、海猫の声が出迎えてくれた苫小牧。トンボが沢山飛んでいて、秋の気配を含んだ風、東京の蒸し暑さが嘘のようだ。初日は、懐かしいお顔に囲まれて無事終了。みっこ姉ちゃんもピアノの千葉ちゃんも元気で嬉しい。
今朝は来月のDM葉書のひと言書きを終えて散歩に出る。宿泊ホテルの南側にある、苫小牧市科学センターに出かけてみた。ソ連が打ち上げた世界初の長期滞在型宇宙ステーション「ミール」を見ながら、「水金地火木土天海冥」と覚えた、その冥王星がはずされるという最近のニュースを思い出す。残して欲しいなぁ。火山とバラしかない「星の王子さま」のいる小さな惑星もだけど、冥王星も忘れずにいよう・・・なんてことを考えちゃうのも、旅先だからかしら。

 《ミール》
 8月28日
室蘭は初めて行った町。行きはのんびり鈍行で2時間、帰りは特急で1時間、車窓からの樽前山や海の景色を楽しみながらの旅。日曜の夜、200名近い人数を集めてくださってのディナーショーは、ほとんどの方が初めましてだったが、何人か、数年前に登別市民会館のコンサートでお会いした方や、文通をしてる方なども来て下さって、嬉しい時間を過ごした。終わってからの打ち上げでオーバードリンク(^_^;;;
あぁ、それなのに、今日は11ヶ月振りにお目にかかった地元の方達以外にも、東京からもお客様が来てくださり、ステージが終わってから飲みに出ることに!ゆっくり休ませてあげなきゃ、私の肝臓〜〜 でも嬉しい悲鳴。ふらりと北海道まで足を伸ばしてくださったHさん、素敵なお花とお菓子を抱えてたずねてくださったNさん、ありがとうございました。今週いっぱい、体調に気をつけながら頑張りまっす。

  《花束とお菓子》
 8月31日

《三階の滝》
今日で8月も終わり。ななかまどが色づき始めて苫小牧も秋の気配が漂いはじめている。
昨日はK夫妻のご案内で、ちょっとした小旅行。白老ポロトコタンの方から、四季彩橋を通って、トーテムポールの丘、三階の滝を見物し(ここには甘露法水が湧いてて飲んだけど、美味)、日帰り入浴の北湯沢温泉でのんびりと過ごしてから、支笏湖をまわって戻ってきた。ざっと降った雨のおかげで、景色もくっきり鮮やかなこと!曇り空じゃなかったら船を出してイカ釣りをしてバーべキューをしようと計画してくださってたのだが、なんのなんの、今日のコースもしっかり堪能しました(^_^)v
そして夜は夜で嬉しいことが・・・ 私が歌い始めの頃、新宿のライヴで聴いてくださったお客様が、ン十年振りにカプリスを探して来てくださった。こういうことがあると、本当に続けていて良かったと思う。他にもリピーターのお客様や懐かしいお顔に囲まれた夜。充実した長い一日が終わった。さぁ、苫小牧もあと3日。
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