6月 2日


 《プラド美術館展》 
昨日は、うだるような暑さの中を上野まで出かけた。世界四大美術館のひとつ、プラド美術館。そのコレクションから、ベラスケス、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス、ムリーリョ、ゴヤetc.81点が展示されている。宗教を持たない身でも見入ってしまう作品の数々、神話を元に描かれた絵から想像を膨らませ、メレンデスのボデゴン(静物画)の緻密さに驚き、幸せな1時間半を過ごしてきた。
絵画といえば、ここ数日ニュースで聞こえてくる盗作騒ぎ、ここまでそっくりの作品でW氏曰く「似てるけど違う」はないでしょう〜〜首をかしげるこの問題、いつ真実がわかるんだろ?
 6月 4日

 《高尾山頂》 
3年前に初めて行った時はケーブルカー昇り降りで、あっという間の高尾山。今日は登山初体験、トレーニングジムの仲間9名で門前仲町をスタート、晴れすぎもせず雨でもなく、とても恵まれたお天気のなか健康的な一日を過ごしてきた。登山のベテランMさん(お湯を沸かしていれてくださった味噌汁やコーヒー、最高でした!)を隊長にこの集いはどんどん強度を増して続きそうなので、何時お誘いを受けてもいいように日頃から鍛錬して体力をつけておかなくっちゃ〜〜 夕方からは門仲で二次会。山を降りるまで我慢していたビールの美味しかった事、のどが鳴るとはこの事!宴会を終えて午後9時、只今帰宅。最近、近所のコンビニで酸素ボンベのストロングミント味とかグレープフルーツ味を見てビックリしたんだけれど、あんなものに600円払うより、みんな新宿から往復740円で美味しい空気吸って、森林浴しようよ!
                                  (この日の模様をMy Walking Area に写真Upしました!)
 6月 7日
登山の翌日はちょっぴりふくらはぎが痛かったが、それも次の日には治り、図書館へぶらり散歩。途中、いろんな花に目がいく。2年前にもDiaryに載せたさつきが少しずつ咲きそろい始めた。今年は花が遅い。
赤や黄色の花は春先や真夏に似合うが、これからの雨の時期には青い花が似合う気がする。水郷、潮来では今月はあやめ祭りをやっているらしい、ぶらり出かけてみようかな。

ところで、昨日ご一緒した塩入規予ちゃんも、おとといご一緒した和田山名緒ちゃんも、若手実力派の歌い手さんだが、mixiに入っているそうだ。去年から何人かの友達にお誘いをいただいているのだが、入ろうかどうしようかまだ迷っている状態である。出会いは増えるだろうけれど、忙しく時間とられてしまうのではないかという不安もあって・・・登録だけしてほったらかしも嫌だしなぁ〜〜 入ってる方、ご意見お聞かせくださいな。

 《さつき》
 6月 8日
昨日は朝早くから夕方まで家の周りに報道陣がいっぱい、TV局の車もドッサリ・・・エレベーターの事故で騒がれているシンドラー社が我が家のこんなに傍だったとは、こんな事がない限り知らずに居ただろう。
エレベーターという密室は前からあまり好きではない。高所は大丈夫だが閉所はちょっとばかり恐怖症気味だからである。古めかしいのとか、とても狭いのとかに出くわすと、迷わず階段を選ぶ。・・・とはいえ、11階に住んでいるので、我がマンションの階段を登ったのは今までに4回ほどしかない。最初は竿竹屋さんから買ったものの長すぎてエレベーターに乗らなかった物干し竿を抱えて大汗をかき、その後は地震(震度4以上)がきて止まってしまったために、えっちらおっちら、というケース。
足を鍛えるには、元気のある時にはたまにはエレベーター無しで上り下りするのも良いかもしれない。そんな思いもあって、昨日は永代橋を渡り仕事場まで歩いた。おかげで出会えた美しい夕間暮れの景色が、右の写真。

 《永代橋から》
 6月10日
初めて、府中競馬場に連れて行ってもらった。随分描いていたイメージと違っていて、ショーを見に行った気分。馬の姿をたっぷりと見せてくれるパドックも美しい。そして、何よりも走る馬の姿は惚れ惚れするほど美しい。馬券なるものを少々買ったのだが、自分の誕生日の4と1という数字に絡めて、あとは気に入った名前の馬を買ったりしたので、勝負には・・・負けた。周りのおじさんたちの「行け〜」とか「かわせ、かわせ!」などの怒号には驚いたけど、とても良い指定席にて充分に堪能。
愛媛から上京してきていた友達との競馬観戦だったのだが、食事の後、ユーミンの「中央フリーウェイ」を歌いたくなって(単純に、歌詞に、中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場〜♪とでてくるから)カラオケボックスで歌いまくり。ついでに中島みゆきだの美空ひばりだのどっさりと歌って、心地よい疲れで家路に着いた。さぁ、新しい週も元気にがんばるべ!

 《パドック》
 6月12日
昨日は、帰宅が早かったので早く床についたせいか、たっぷりと夢を見た。
歌手仲間のYちゃんが夢に出て来て、北海道からとんぼ返りしてきてカーフェリーに乗ってまた北へ仕事に戻って行くという彼女の赤ちゃんを預かり(子供なんて居ないのに何故か可愛い男の赤ちゃんがいたのだ)こちらは飛行機で北海道へ追いかけて行く夢。次のシーンでは、バス停へと歩いているとカラスに襲われ頭つつかれるリアルさ、まざまざと頭のてっぺんに残ってて目が覚めた。時計を見たら5時少し前。そしたら、なんとあまり地震の多いほうではない我が故郷で、5時過ぎに大きな地震があったというニュース。ひょっとしてカラスは予知夢かな?そしたら、ベビーは・・・!?
 6月14日


 《夏だなぁ〜》 
6月9日にTさんからいただいたお便りに、6月10日から17日くらいの間、彗星が太陽に接近するらしいので地面が揺れるかもしれない、とあった。まさに大当たりで、おとといの大分に続き昨日北海道でも地震があった。私の馬鹿げた予知夢と違って、たいしたもんである。
温度差が激しくていまいち体調がスッキリしないので、ここ数日はジムもお休みして家で事務処理三昧。7月はイヴェントもありチケットを抱えてるので、早めにご案内葉書を出そうと郵便局に買いに行ったら、かもめ〜る葉書。数日前にMさんが安城から送ってくださった宅配便の中身は、美味しそうなそうめんとひやむぎ。あぁ、夏はすぐそこに来てるんだ〜。梅雨に入ったばかりだけれど、梅雨明けのあのむっとした暑い空気とギラギラ太陽を、夏大好き人間としては結構楽しみに待っている。
 6月16日


 《日本橋亭》 
日本講談協会のNさんとの出会い(4月4日にバースディライヴに来てくださって以来のご縁)のおかげで、講談を聞きに行った。4人で出かけたのはお江戸日本橋亭、講談初体験は私だけである。田辺さんの途中で入って、仲入りをはさみ、宝井さんを3席聞いたのだが、どれもジンときたり大笑いしたり・・・。最後の宝井琴梅さんはさすが!講談も落語と同じくまくらと言うのだろうか、導入部分は普通のおじさんに見える人が(失礼(^^;;;)本題に入るとオーラを発しはじめ、ピンと空気も変わり、いっきに引き込まれた30分。私達の音楽の世界もそうだが、同じ出し物でも演じ手が変わると、きっと違う作品になるのだろう。演じ手と聞き手の作る空気、大事だと日ごろ感じているが、昨夜はとても良い空気が漂っている講談夜席だったと思う。寄席での落語に足繁く通った時期があったが、講談の世界にもはまりそうで、来月は神田さんを聞きに行く事にした。それにしても、私などは客席が暗いほうが感情移入できるのだが、明るい客席でお客様が丸見えで、あれだけ物語の世界に入り込めるプロの芸に、脱帽!
 6月18日
競馬に講談、初体験の続くこの頃だが、今日は初めて常磐線に乗り初めて松戸に行った。歌手仲間の夏木妙子さんの初リサイタルを聴きに・・・ おおらかな性格そのままの伸びやかな歌声を聴いて帰ってきた。松戸は水戸街道の宿場町だったとかで、ちょっとレトロな家やお店もありお寺も多いようで、心惹かれる町並み。荒川と江戸川、2本も川を越えると、なんとなく田舎の気配がして嬉しくなってくる。今度もっとゆっくり探索しに出かけてみたいと思った。
さぁ明日もまた初体験が待っている。初体験というより、初共演♪池之端の「Qui」でサックスの川村裕司さんと初めてご一緒する。どんな曲を歌おうかなとワクワク、楽しみだ。明日は気温が30度になるとの事、是非暑気払いに1階の「かめや」で鰻を食べて4階にあがって来てください。「4階に行く」と言うと、食前酒を1杯サービスしてくれるとの噂あり!心よりお待ちしています。
 6月19日

 《梅三昧》 
Sさんから南紀の梅干と梅ドレッシングが届き、Jちゃんからお母様お手製の梅味噌を送っていただき、夜のライヴにはHさんがお庭で取れた梅の実をどっさりお持ちくださった。なんと梅三昧の日!季節感たっぷりの梅な!?一日だった。
ところで、川村さんのテナーサックスとフルート、かっこよかったなぁ〜〜♪久々にサックスの音に酔いしれながら歌った。ピアノは大好きな上里さん。上里さんと川村さんは昼間リハーサルで40曲も演奏してきた後のお仕事なのに、6時間拘束の地獄のような一日(←上里さん曰く)とは思えぬ素晴らしい音をくださって感激だった。そのリハーサル、実は私も来月出演する2日連日の五反田のコンサートの為のもの。私は彼らの翌日の出演となるので、明日がリハーサルなのである。さぁ、明日は朝早いから早く寝なくっちゃ、そして梅味噌をかき混ぜつつ、梅酒も作らなくっちゃ。
 6月22日


 《梅酒》 
20日、溝の口でリハーサルを終える。来月22日と23日の五反田ゆうぽうとでのコンサートは、堀内環先生のお弟子達の手作りでおこなわれる。きっと良いものになると思う。先生はじめ、出演者みなの熱気が伝わってきた。全員でコーラスと振り付けも練習、音楽三昧の日。
21日、あくを抜いて乾かした梅で梅酒を作った。氷砂糖は控えめ。その後急いで、横浜ランドマークタワー最上階のシリウスに向かい、ランチビュッフェをご馳走になり、丘の上の山手では、まるで日本じゃないような町並みに目を輝かせた、横浜三昧の日。(この日のことMy Walking Area に写真Upしました!)
22日、お天気との相談だったが、曇りの様子なので、佐原行き決行。初めて行った水郷地、十二橋を廻る舟に乗り、水生植物園の花菖蒲やハスに感激し、小江戸と呼ばれるまるで平成じゃないような町並みを散策しうっとりした、花三昧の日。
デジカメに収めた素晴らしい景色は近いうちにUPします。たっぷりエネルギー充電したし、さぁ、明日はしっかり歌いましょ!(この日の景色もMy Walking Area に写真Upしました!)
 6月26日
「ワールドカップのことに全然触れてないけど、興味ないんですか?」と、このDiaryをまめに読んでくれているお弟子さんのNちゃんからの突っ込み。そう、あまりスポーツはわからない・・・で、よっぽどの事がない限り寝不足覚悟までしては見ない。こうしてみると、日記に書いてることで結構性格や生活がばれてるのかな〜〜(^^;;;
音楽に関してはドッサリありすぎて書いてるときりがないので、あまり詳しく書かないでいるが、振り返ってみると、花のことや美味しいもの、本や映画に夢の話などが多いみたい。
そう、またまた映画の話。昨日観てきたのは「13歳の夏に僕は生まれた」原題は「生まれたからには逃げ隠れできない」といった意味。裕福な家の少年がヨットから転落、拾ってくれた密航船に乗る不法移民の兄妹との交流で、現実を見て大人になってゆく。不法移民のことは実感としてわからないけれど、重い課題を押し付けられるエンディングだった。地味な映画だが、最初に流れる大好きなトム・ウェイツの歌声に、もうメロメロだった。何しろ予告編でこの声を聴いて、観にいきたくなったんだもの。さぁ、次は何を観ようかな・・・
 《13歳の夏に
   僕は生まれた》
 6月28日
ベースの大津昌弘さんが入ってくれて、川口信子さんとのデュオで歌った横浜の「デュモン」。楽しかったなぁ〜〜♪お客様たちも嬉しそう!やはり、苦しいだけじゃなく根底に楽しい気分がないと、せっかく歌っててもその歌の持っている想いは伝わらないかも・・・と思いながら気持ちよく歌った。
サッカーの話になって、ブラジルとか強い国の選手は楽しんでプレイしているようにみえる、なんていう声も聞けたが、何事もそうかも。だって、好きなことをやってるんだものね。
「デュモン」の元オーナーの雨宮節子さんのホームページとLink完了、たずねてみて下さい。優しいお人柄が感じられる文章に出会えます。
今夜は、お酒は控えめにして、佐藤錦と枇杷、いただいた季節の果物食べて、幸せ気分で寝ます。
 《佐藤錦の季節》
 6月29日

《近所の額紫陽花》

《あおびに見えるかも!》
俳句をなさっているUさんは、よく素敵な葉書をくださる。今日も、紫陽花を詠んだ句が添えられた速水御舟の絵葉書が届いた。その中からいくつかご紹介・・・
「紫陽花や 木蔭密かに 薄化粧」「音もなく 雨のまにまの 七変化」「長雨に 色は移りて 手毬花」
紫陽花の別名が七変化や手毬花、八仙花というのは知っていたが、四葩(よひら)とも言うそうだ。私が一番好きだった句は「薄暗き 森に四葩の あおび(鬼火)哉」・・・美しくちょっと幻想的な映像が目に浮かんでくる。
梅雨明けのような良い天気が続いていて洗濯は楽しいけれど、紫陽花にはやはり雨が似合う。ここで私も一句。手毬花 雨音恋し 藍の色、、、うぅん駄目だ、難しい。
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