4月 1日

《ムスカリも咲いた》
四月朔月(わたぬき)。綿入れの着物の綿を抜くところから、こういわれるそうだが、気分も衣替えしたいと思う日。何しろ毎年、ひとつ歳をとる日なんですもの。うららかで、心穏やかになれる桜の季節、春、この季節に生まれてシアワセ!
朝からたくさんのメールや電話や宅急便やら、いっぱいお気持ちを頂いて嬉しい日。「故郷や どちらを見ても 山笑ふ」同じ故郷を持つ正岡子規の気持ちがわかる日。窓から山は見えないけれど、故郷のなだらかな山の稜線を思い出しながらのんびりと過ごしている誕生日。今夜は美味しいフランス料理をご馳走になる。楽しみ〜〜♪
 4月 2日

《昨夜の○○歳記念写真》

《今夜の手作り花見弁当》
昨日の誕生日は、Yさんにクイーン・アリスで美味しいフランス料理をご馳走になった。
そして今日は、知り合いの小唄の会を三越劇場まで聴きに行ったあと、Iさんご夫妻に誕生日を祝っていただいた。お料理の先生である奥様の手料理は毎回素晴らしく、去年の誕生日はトルコ料理でもてなしてくださったが、今年は日本料理。桜を飾って、お花見弁当を作ってくださり、他にもどっさり美味しいお料理の数々♪栄養たっぷりの幸せな2日間で、2キロくらい太ったかな(!?)
さぁて、明日のヴィラージュに続いて、明後日はウナ・カンツォーネのバースディ・ライヴ。今回は歌で世界を旅してみようかなと思っている。新曲もあるので、物忘れの日々なんて言ってられない、張り切って頭にも栄養送らなきゃ、ね。
 4月 5日
バースディライヴもつつがなく終わり、ほっとひと息。たくさんの方達に聴いていただき、祝っていただいた。ケーキやシャンペンやお花、たくさんの笑顔とプレゼントに囲まれて、幸せな夜。元旦ならぬ誕生日、冥土の旅への一里塚 めでたくもありめでたくもなし・・・などと思っていたが、いやいや、めでたくもありめでたくもあり、の日にしていただいた。久しぶりにお会いした方達から、若返ったなんぞというありがたいヨイショの(笑)お言葉をいただいたし・・・昨日はボブのカツラにミニスカートだったからかな(女は衣装で化けるぞよ〜〜) でもまぁ、実年齢より若くあらん!と努力と根性のジム通いの結果が出たようで嬉しい。
私と同じく桜もそろそろ盛りを過ぎてしまった。ひとつ歳取った姥桜は、春雨の中今夜もひと頑張りしてこよう。

《バースディケーキ》
 4月 8日
「誕生日辞典」という本をバースディプレゼントに頂いた。まずは自分の日を開く。ラフマニノフや親鸞が同じ日の生まれ。素直で自制心があり、思慮深くて勤勉・・・なんだか良いことばかり書いてある。融通が利かなく孤立しやすい、ともある。社交がそれほど好きではない、というのは違うな、仕事中毒というところと目標を立てて努力する、表裏がないという部分は当たっているかなと、自分では思う。
人が見た私のイメージが実際と違う事も多い。耳にはピアスのイメージだそうだ・・・いいえ怖くてあけられない。びゅんびゅんスピード上げて運転しそう・・・実は免許持ってない。運動神経良さそう・・・いいえ、体育の授業は逃げ出したいくらい苦手でした。家事は一切やらなそう・・・いえいえ料理は大好き、といった具合に。
この本によると、一度に多くの仕事を引き受けないこと、仕事と同じくらい打ち込める趣味を持つ事が大事だそうである。健康のためにしっかり運動するように、とも書いてある。ジム通いは続いているし、よっしゃ、何か趣味を見つけることを今年の抱負にしよう。(この、すぐに影響されやすい思い込みの激しい性格は、書かれてなかったな。)



《誕生日の本》
 4月10日
四谷の仕事を終えて、電車の中で珍しく座れたもんだから、群ようこさんの本を読んでいたら、面白くて気がついたら乗換駅の大手町を通り越して、淡路町の駅。急いで飛び降りて逆戻りして帰った。20年近く前にも同じような経験をしたことを思い出した。その時は、新宿のライヴでご一緒した初めてのピアニストさんがとても素敵な音をくださったので、嬉しくてステージの事を思い出していてボ〜ッとして九段下を乗り過ごし、終電もなくなり、途中からタクシーで帰る羽目になってしまったっけ。やばいなぁ。仕事を忘れないだけまだマシだが、こんな事がこれから増えてくるかも、と思うと、ちょっと不安だ。
さぁ、明日は絶対忘れない・・・横浜関内のライヴ「Liar」に出演、大好きな実力派美人ピアニストの山下淳さんと一緒。ここは残念ながら今月の25日にクローズしてしまうので、明日が最後の出演となる。雨になりそうだが、なるべくたくさんの方に来ていただいて、賑やかに最後を飾れますように・・・と祈る今宵である。新曲もご披露する予定。願わくば、雨脚が強くなりませんように。
 4月14日

《プロデューサーズ》
映画「プロデューサーズ」を観てきた。舞台は去年厚生年金ホールに行こうと思いつつ見逃したが、映画も充分楽しめた。テンポが速くて、あっという間に終わった2時間半。英語がわかったなら、いろんな訛りの英会話を楽しめるんだろうなと思いつつ、英語がわからずとも大笑いの時間。よくぞここまで思いつくよな、と思うストーリー展開、キャスティングもぴったりで笑えちゃう。ストレス発散には最高のメル・ブルックス作品だ。有楽町の日劇、エンドロールを見終わる前に席を立った人も結構いたけれど、最後まで観てたら、今のメル・ブルックスに会えたのに・・・
 4月16日

《カルメン》
アイーダ・ゴメス、一昨年観た「サロメ」が素晴らしかったので、今回はもうひとつのプログラム「カルメン」を観てきた。相変わらず情熱的で、指先から足の先まで気迫がたっぷり入っている踊り。音楽は、アントニオ・ロドリゲスの創った新しい曲とビゼーのおなじみの曲の融合。舞台の小道具といったら椅子と台だけなのに、様々なシーンが想像出来る。休憩無しの2時間足らず、フラメンコに魅せられてきた。
前回もだったが、終わってのカーテンコールが繰り返された後、出演者が順番に踊り始める。手拍子と足拍子だけで、凄い世界が広がる。身体に流れる「血」の違いも感じさせられた。
明日出演する池之端の「Qui」では「新カルメン」歌ってみようかな。ちょっぴり振り付けを意識して(笑)!?
 4月19日
お料理上手で、よく手料理を差し入れてくださるご近所の奥様Wさん、グルメな彼女のお勧めのお店のランチに、数人で出かけた。夜はステーキのコースなどもあるお店だが、昼間のハンバーグ定食をいただく。もちろんビール付き(笑) 前に行ったときはレアでいただいたが今回はミディアムレアで。昼間は行列が出来るここのハンバーグは、タルタルステーキを焼いたかのような柔らかさでお肉もしっかり存在感あり。なんだかリピートしたくなるお味なのだ。定食は¥1000しない。
敷居も値段も高い美味しいお店は多々あるけれど、そういう雰囲気じゃない。20人も入れば一杯になる下町の洋食屋さんといった風情のお店。でも味にはしっかりこだわっている。「高級」というより「上等」なお店といえるだろう。今度是非、夜行ってワイン付きで、ステーキを味わってみたいな。
 4月20日
突風で、ベランダの蕾を一杯つけたデンドロビウムベリーの鉢が転がる。久々に雷も鳴るとの天気予報。
神戸から毎月歌いに出てくる紅木珠里ちゃんと今夜新橋のライヴで一緒なのだが、彼女は自他共に認める雨女、いやそれも通り越して台風娘。やっぱり・・・と思いメールをしたら、神戸は昨日が大荒れで今日は晴れているらしい。曰く「あれぇ〜〜嵐が先に行っちゃいましたか」そう珠里ちゃん、貴女の威力はまだ衰えてない。台風娘登場で今夜はどんなお天気になりますことか!
紅木珠里ちゃんとはLinkしている。HPはこちらhttp://www.dab.hi-ho.ne.jp/juliette/ 
 4月24日
近頃、珍しい焼酎をいただいている。先日飲んだ「千年の眠り」、昨日飲んだ「焔(ほむら)の刻印」という焼酎も名前にインパクトがあるが、写真の「さくらさく」という焼酎は水に反応してパァッとピンク色桜色に変わるという、きれいな驚きの焼酎。
町の桜色も八重桜を残してすっかり終わってしまったが、枝垂れた柳や新しい芽吹きの緑に目が奪われる季節がやってきた。5月の連休の遊びの予定を楽しみにしつつも、スケジュールはもう夏過ぎのものが入ってきている。8月は思いもかけず、月の半分以上を北海道で過ごしそう・・・前半1日から8日までが札幌、後半25日からが苫小牧。避暑気分で良いかもしれないが、東京のスケジュール調整をするにしても、結構忙しくなってお休みがなくなってしまいそうな気配である。移動があると疲れもたまる、さぁ体力つけておかなきゃ、せっせとジム通いしなくっちゃ。そして日々の仕事に流されぬよう、歌う事の本質を忘れないように!

《焼酎・さくらさく》
 4月26日
先日お友達から携帯にメールが・・・「池袋サンシャインに居なかった?」 いえいえその時間は三軒茶屋におりました。
この世の中に似ている人ってどのくらいいるのかな?22、3歳の頃は中村紘子さんに似てるって言われたり、雅子様にも似てるっていわれた時期もあったけど・・・顔のつくりだけじゃなく、髪型やお化粧、雰囲気などでなんとなく似通っちゃうという事もあるのかもしれない。昨夜は姉がライヴに顔を出してくれたが、やはり皆さん「似てるね」とおっしゃる。自分ではそんなに似てると思わないけれど、やはり人が見ると、姉妹だもの、たっぷりと似ているんだろう(笑)。
ただ、この間小林幸子さんに似てるって言われたのと、随分前に加藤登紀子さんに似てるって言われたときは、あまり嬉しくなかったなぁ。これって複雑な女心・・・(小林さん、加藤さん、ごめんなさい)
ともかく、表情には性格が表れる、と思う。責任持って、自分の顔を育てていかなくっちゃ(!?)
 4月27日

  《先週の私》
昨日の「似ている人」に、反応メール多し。歌手のYちゃんは「良いなぁ、日野さんは全部人間で・・・」ですって。彼女は競技が終わった後の優しい顔の荒川静香さんにとても似てると私は思うのに、畑恵さんやヤワラちゃん、果てはカワウソって言われたって!?まぁ、すべて可愛い系ってことで〜(^^;;; 「国によっては鶏の鳴き声も《クックドゥードゥルドゥ》《キリケッシー》《コクリコー》と聞こえるんだから、人によって日野さんも色々」というメールもいただいた。
最近は付け毛じゃなくてズッポリかぶるウィッグに凝っているので、カツラによってイメージがかなり変わるらしい。昨日も2ヶ月ぶりにお会いしたお客様に「ほんとに日野さん?」と言われた。「姉歯でぇ〜〜す」とお答えしつつ結構面白がっている。連休中にまた新しいのを仕入れるつもり。変身した日野美子に会いに来てください。
 4月30日

《品川パシフィックホテルにて
様々な色の美しいつつじ》
昨日はお友達のコンサートが品川ブルーパシフィックで・・・そして今日は、別のお友達のお弟子さんの発表会が八王子で・・・2日間で、たくさんの歌を聴かせてもらった。今日などは、素人さんたちの素直な歌が心にすぅっと入ってきて、楽しく歌うという原点も思い出させてくれた良い日になった。
明日は、新宿のヴィラージュというライヴの仕事を、申し訳なくもお断り、デビューの頃から可愛がって下さっているSさんのお誕生日のお食事会。Sさんご夫妻や他にも応援してくださっている大好きな方達と何年ぶりかで行く青山のフレンチ。Sさんは大正11年生まれ、84歳になられる。先日いただいたお便りに、改名しましたとあって、新しいお名前が「有津廃馬」と書かれていた。しばらく考えて・・・そうか「アルツハイマー」だ!でも、アルツハイマーなど程遠いお元気さ、明日も次々と繰り出される貴重なお話を伺えるのが楽しみである。
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