2006年 1月 1日

《ミレナリオ》
A Happy New Year〜〜♪

結局、うちから一歩も出ないで過ごした大晦日、うろうろするのが好きな私にしては珍しいことである。疲れがたまっていたので、こんな日もいいものだ。東京ミレナリオは結局あきらめた。左の写真は姉が見に行って送ってきてくれたもの。初詣のような人混み、老若男女で一杯だったそうな。
我が家で、ヴィデオで映画「スウィング・ガールズ」を観ながら年を越す。爽やかな気分で年越しだ。10時頃には拍子木を鳴らして火の用心の夜回り(ご苦労様です)、12時ジャストにはディズニーランドの打ち上げた花火が派手な音と共にベランダからくっきり見えた。
こんな風にパソコン打ちながら、穏やかなお正月をのんびりと過ごせるのは、幸せなこと。去年、たくさんの方がホームページを訪ねてくださり、そのおかげで出来たご縁もいっぱい・・・。
今年も、どうぞ宜しくお願いいたします。2006年が、皆様にとってすてきな年になりますように!
 1月 2日

《初詣》
今年の初夢も、去年と同じく舞台に立って歌っていた。「永き夜の とおの眠りの みな目醒め 波乗り船の 音のよきかな(なかきよの とをのねふりのみなめさめ なみのりふねのをとのよきかな)」この回文と七福神が乗った宝船が描かれた紙を、枕の下に置いて寝ているからかな?!結構良い夢だった。
夢の中では声が出る出る、自由自在、なんて上手いんだろ!・・・あぁ、願望が多分に現れるのね。現実はそうはいかない、努力あるのみ。
午後から雨になりそうなので午前中に近所の深川不動尊に初詣にいく。お賽銭ははずんでないけど、結構欲張りに願い事、三っつばかり。全部叶いますように・・・ それには、まず努力!さぁ、コツコツ努力!
 1月 4日
初夢の後は、2日も3日も内容は違うのだけれど、なぜかタクシーの運転手さんが道がわからずなかなか着かないで困っている夢。焦りが夢に出てるのかな・・・
今日の初歌いが終われば、さぁ、明日から雪の札幌だ。
ここの宿舎はホテルではなくマンションの一室、電話のない部屋なので外の世界とつながるものは何もなく、窓がはめ込みだったので(今は開くけれど)おきたらすぐに部屋を出て豊平川の河原で寝っころがったりして現実離れした一週間を過ごしていたが、今は携帯電話持参なので普通の生活ではある。ただ、パソコンメールもインターネットも一週間はお休み。こんな生活もいいものだ。スキーに行こうか、狸小路で映画を観ようか、はたまた温泉か・・・いや、遊びごとばかりではなく、こんな時にこそ真面目に歌のお勉強しなきゃね(汗)!私への急用の連絡は、携帯メールの方にお願いします〜〜
 1月 6日
マイナス7℃の札幌は、空気も新鮮。ところがついたとたんにスノーブーツのゴム底が片方ポッコリととれてしまった。両面テープで急場をしのぎ、翌日新しいものを買いに・・・地下街にてバーゲンでボアつきの雪靴Get!これで一週間安心だ。
5日の初日は、お客様が少なかったが、6日は団体のご予約もあったりで満席、賑やかに終えることができた。さぁ、明日からもたくさんの懐かしいお顔に会えますように〜〜 乾燥、咽喉に気をつけて、がんばろう!
それにしても、こちらの人は大雪でも傘をささないのはお見事。それにこの雪道を自転車に乗っている人もすごい、としか言いようがない。一軒家の人は雪かきが大変なんだとか、初めて雪かきをさせてもらったら、ほんの数分でも本当に重労働だった。住んでみなきゃわからない苦労も多いようだ。雪の多い今年の日本列島だけど、新鮮な気持ちで雪景色と馴染んでいる。

《スノーブーツ》
 1月 7日

《KITARAホール》
仕事の前に、中島公園のKITARA大ホールで、ワレリー・ゲルギエフ指揮、マリンスキー歌劇場管弦楽団の、チャイコフスキー「くるみ割り人形」と、マーラーの「交響曲第5番」を聴いた。
ゲルギエフは、一昨年北オセチアのチャリティーコンサートでチャイコフスキーの「悲愴」を聴いたのが初めてだったが、マーラーではまた別人のよう、「くるみ割り人形」が終わってから指揮台をはずしたのがなぜだか後からわかったが、踊るような大きなアクションで(あれじゃ指揮台から落ちちゃう〜)、指揮棒を持たず指先もすばらしい表情で、ピアニシモからフォルティシモまで楽しませてくれた。KITARA大ホールは感動の嵐だった。
嵐といえば今日外は大嵐、どっさり大雪、飛行機も欠航便があったそうだが、東京から来てくださったお客様は午前の便だったので無事ご到着。全ステージ聴いていただけてありがたい事だった。
 1月10日

《定山渓温泉》
昨日の祝日は銀巴里が休業だったので、定山渓温泉で一泊してきた。札幌からそんなに遠くないところに、こんなに良いお湯があるなんて、なんという贅沢!何度も入って芯から暖まってきた。紅葉の時期も素晴らしいようだ。
若い頃には、定山渓温泉より、その近くにある札幌国際スキー場に気持ちが傾いていたのだが、近頃は温泉のほうが嬉しかったりして、やはり年なんだなと思う。ちょっとお尻が重くなってきている自分発見。
ずっと雪が降りしきっていた札幌も昨日今日は快晴、ずっとこのお天気が続いてくれるといいのだけれど・・・持ってきた本にばかりかじりついていた数日だけど、せっかくの良いお天気なので、しっかり着込んで、さぁ散歩にでかけよう。
 1月11日
1並び、ワンワンワンの日だとか。
今日は最後のステージに知り合いのご夫妻と一緒に若い女の子が聴きに来てくれた。私のCDも聴いてくれていたようで、タイトル曲の「星に祈ろう」も大好きと言ってくれた。
彼女は十勝から出てきて、アルバイトをしながら、作詞作曲をしてストリートライヴなどもしている歌手志望である。年齢を聞いて驚いたが、なんと平成生まれの16歳!一緒に飲んだんだけど(酒が強い〜ホントは飲んじゃ駄目なんだけど、そこは目をつぶって・・・)夢膨らませ、未来が山ほどある子。是非、夢を叶えて欲しいと、姉じゃなく母のような気持ちで応援したくなった。それにしても、北海道はほんとにたくましい人が多いこと!

《雪の上のななかまど》
 1月12日
あと一日で札幌生活も終わり。あっという間の8日間だった。
テレビで歌会始の儀を見る。今年のお題は「笑み」だからか、せつないもの、じんとくるものより、あたたかくほほえましい作が多かったようだ。
宅急便を出し、もうスキーウェアーもその中に入れちゃったし、お土産も買い終わったし、時間があるので映画に行こうと思い立つ。渋谷の文化村で上映中の「歓びを歌にのせて」を見逃していたので、狸小路のはずれにあるシアター・キノまで出かけた。身体を壊して故郷に戻った、世界的に有名な指揮者ダニエルがさまざまな軋轢のなか「人の心を開く歌を創りたい」という夢を、素人の聖歌隊である村の人達とかなえてゆく物語、真ん中と最後に流れる声のパワーに涙、涙。さぁ、今夜もう一晩、私も気負わぬ素直な想いで、励みましょ。

《歓びを歌にのせて》
 1月13日
ほとんど吹雪いてばかりの札幌から戻って来た。初日にすってんころりん転んだので気をつけていて怪我もなし、それほど太りもせず、ホッ。お天気がよかったらスキーを楽しみたかったのだが、街なかでこれじゃぁ山は大変だと思い結局一度も出かけずじまいだった。お正月のせいと吹雪のせいでお客様の入りもちょっぴり寂しい銀巴里だった。・・・出張中の東京のお客様が偶然看板に名前を見つけてきてくださったり、嬉しい出会いもあったんだけれど・・・
東京に帰ったら日本列島の長さを実感するかと思いきや、東京も程よく(笑)寒い。空気は、清く澄みきった札幌と違ってがっくりする。冬バージョンのため、宅配便は送ったのに手荷物も大荷物だったので、羽田まで迎えに来てくれたN子ちゃんに感謝!二人で展望台のある5階で飛行機の離陸を眺めつつ食事して、積もる話をして我が家に戻ってきた。やっとお正月気分が抜けたような感覚だ。暮の29日に頂いた薔薇の花を捨てるに忍びなく飾ったままででかけたのだが、戻ってみたらまだ綺麗に咲いてくれてて、ちょっと幸せ気分でもある。
旅先にいたからか、毎晩乗り物がらみの夢ばかり見ていた。今夜は、我が枕で夢も見ないでぐっすり眠れるかな?
 1月15日

《快晴》
氷点下に慣れていた身体には、プラス12℃はポカポカ春の陽気に感じられる。
昨日の雨風のおかげか、空気も澄んですっきり晴れわたった青空!
今年初のトレーニングジムで汗をかいて、札幌から持って帰った洗濯物のセーターをどっさり洗濯して、図書館に行って、買出しをして、日常事で終わった休日。なんだか当たり前の一日というのも、いいもんだ。
それにしても、七草粥が終わり(今年は札幌に居たので食べられなかったけど)鏡開きも終わり、今月ももう半分が終わってしまった〜〜 過ぎ去る日々にちょっと焦り気味なのかな、歌やステージがらみの夢を毎晩これでもかというくらい見る。あぁ、この夢、3月10日のリサイタルが終わるまで続くのかしら・・・!?
 1月18日

《3等賞当たり!》
ステージがらみのうなされる夢よりもっと怖い、連続殺人事件スプラッタムービーのような夢で目が覚める。推理小説を読みながら寝たせいかな。
どよんとした頭で、そういえばお年玉つき年賀葉書のナンバーが発表されたなと思い、調べたら、、、な、なんと、いつもは4等の切手シートが7、8枚なのに、3等【6226】番が当たっているではないか!宝くじにもご縁のない私、長い人生で初めてだぁ〜(笑)近所に住むお友達のH子ちゃんからの年賀状、H子ちゃん、あなたが女神様に見える〜 早速ふるさと小包をセレクトしてきた。
今年は春から縁起がいいかも!?
ところで、読みかけの推理小説は東野圭吾さんのもの。その東野さん、直木賞受賞だって・・・候補にあがってもなかなか取れなかったそうで、嬉しそうな記者会見、思わず一緒に喜んじゃった。
 1月19日
冬萌(ふゆもえ)・・・冬に草や木の芽がわずかに萌えだしている事をこう呼ぶそうだ。雪の札幌、白一色の中で木々の梢を見ながら思い起こした言葉である。私の中にある芽生えが春に向かって花開きますようにと祈る日々。
コンサートのことを考えると気がせくばかり、またまた今朝も舞台の夢で目覚めた。広い会場がガラガラの夢。あぁ、逆夢でありますように・・・歩きながら歌詞や振り付けを考え、座ってはダイレクトメール作りをする毎日。コンサートまで後50日!
 1月22日

《東京も雪景色》
天気予報がバッチリ当たった!昨日は起きてすぐに雪が降っているかベランダに見に行ったら、なんて美しいんだろ、樹氷のような木々の梢。「雪やこんこ・・・枯れ木残らず花が咲く」の歌詞を思い出した。
荻窪の「嗣」に一緒に出演のはずのYちゃんがノロウィルスにやられて急遽お休みだし、どうしようかとオーナーから相談の電話があったけれど、電車が動いてるし営業しようということになった。オープンしててよかった、思いがけない方も来て下さったし、昨晩お出かけくださったお客様は、本当に神様に思えた、ありがたい事!
それにしてもセンター試験の日っていつも雪になるような気が・・・ 合格祈願の語呂合わせでスナック菓子の「ポッキー・キッポー」とか「ウ・カール」とかが店頭に並んでいる。我が故郷の誇る伊予柑(いい予感)も売れてるのかな?!
 1月25日
昨日は、改装も終わり新たなオーナーに代わってスタートした横浜「デュモン」の出演、以前のテーブルや家具を残しつつも広くなったような気がするすてきな店内だった。ただ、昨日そして一昨日もだが、来てくださるはずのお客様が風邪でダウンとかいろいろあって急なキャンセルが重なり、ライヴハウスが悲惨な状態。こういう時には、面目ない〜〜と、へこんでしまう。落ち込んじゃう。
ここ数日、昼間はコツコツと、来月のスケジュールと、2月の銀座コマツのライヴと、3月のリサイタルのご案内作り、ひと言書きを続けている。今日はとりあえず出来あがったものを郵便局に運ぶ。封筒の料金別納のハンコ捺しは郵便局員さんが手伝ってくれて、封筒も数えてくれて、さぁお支払い。「3万円です」・・・「えっ、ピッタリなの?」と私。そう、375×¥80=30000円なり!なんとなく、思いもかけず、ピッタリだったりぞろ目が出たりすると、いいことが起こりそうな気になってくる。今夜の「Qui」はたくさんお客様が来て下さるかしら?甘いかな・・・

《改装後のデュモン》
 1月26日
昨夜の「Qui」はたくさんお客様が来て下さり、ホッ!久し振りの方が「CD買いに来たよ」とお顔を見せてくださったり、初めてお目にかかった方も買ってくださったり、3月10日のチケットをお求めいただいたり・・・たくさんのご常連やお初にお目のかかる方たちの熱気で、嬉しいライヴだった。
そのお蔭かな、今朝の夢は楽しい夢。スマップがバンドをやってる夢(・・・ちなみにピアノは稲垣吾郎くんで、ドラムが香取慎吾くんでした!)超売れっ子たちにノーギャラで出てきていただいた。その後舞台は変わってフランスの蚤の市、総天然色香りつきの夢で目覚めた。さぁ元気な一日が、始まるぞ!
 1月29日
トレーニングジムでお会いするTさんは時々私のホームページを訪ねてくださってるようで、「日野さん3等当たったんですね、我が家もですよ!」とのこと。今年はどうも年賀葉書4等の当選本数が少ないようで、その分3等の当選確率が高いのかしら?
この「当たり」は嬉しいけど、嬉しくないものにまで当たってしまった。ノロウィルス(だと思う)〜〜 胃が痛くて目が覚めて、その後は散々、下痢と嘔吐に熱まで出ちゃって、久し振りに辛い思いをしている。私だけかと思ったら、一緒に食事をしたH子さんも同じ症状が出たとの連絡が入り、思い起こすと、こりゃぁ牡蠣だわ・・・ 今までも鯖だの筍の食べ物アレルギーは何度かあったが、そのときと同じ症状だもんね。今年の冬は牡蠣には気をつけて過ごそ!あぁ、まだ気持ち悪い〜〜 胃の形と在り場所までわかるって感じ。熱は37.5度まで下がった、 これからすりおろしりんごでも食べてみよう。そして、また寝る!ともかく寝る!
 1月31日
たくさんの方からお見舞いのメール、ありがとうございます。ご心配おかけしましたが、徐々に回復しております。m(_ _;)m
それにしても貝に当たるのって相当きつい。抗体が出来ているので一度あたったら又やるんだって。昔あたったことがあるのに、あぁそれなのに、食べてしまったのだ!もっと違う当たり年にしなきゃと思う日々です〜〜
胸がむかむかするし、なかなか寝付かれないまま昨日は夜中4時頃まで読書。読んでいるのは、宮部みゆきさんの「ぼんくら」。小杉健治さんや、もっと昔では山本周五郎さんなどの作品は、市井に生きる清貧の人のやさしさやたくましさが描かれている。この本もそう・・・ かのホリエモンには、狭い部屋の中でたっぷりある時間にこういう本を読んで、弱者に優しくなって欲しいものだ。私も体調が戻るまで部屋でおとなしく、楽しみながら読書中である。
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