10月 2日

《北国のお土産》
長いけどアッという間だった苫小牧から戻ってきたら、東京の暑いこと。
ひと足先に秋を先取りした贅沢な時間。層雲峡の紅葉、旭山動物園、銭函の番屋でのバーベキュー、北斗七星と夜光虫、支笏湖遊覧船に大きなお魚、素晴らしい青空、凛とした空気、秋の雲、揺れるコスモス、色づき始めたななかまど、何もかもに感激して戻ってきた。こう書いていくと遊んでばかりいたようだが、お仕事もしっかりしてきた。7年振りにお会いできた懐かしいお顔、札幌や登別から車を飛ばして来て下さった知り合い、初めてお目にかかった方達もリピートして足を運んでくださって嬉しかった!そしてピアニストの千葉ちゃんも相変わらず熱い音をくれて充実の毎日だった。北の国からの頂き物、文ちゃんお手製のイクラのしょうゆ漬けと、山で取ってきてくれたもぎたて松茸。海の幸と山の幸で、明日は一人宴会だ。
さぁ、これから山積みの事務処理、がんばろ。
 10月 3日
昨日は羽田空港に到着した時に「東京は28℃」との機内アナウンスだったが、実際は30℃越えてたって?10月なのにぃ〜?!でも、ベランダから見下ろすと商船大学の緑が少し色づき始めていて、秋の気配。
充実の日々ではあったが、やはり寄る年波には勝てず疲れがたまっている。今日はヨガのお教室に行こうと思っていたのだがキャンセル、うちでおとなしくしている。留守中にもCDのお申し込みFAXをいただいていたりして、嬉しい悲鳴。山積みの事務処理と山盛りの洗濯物がやっと終わってひと息ついている午後。北の大地で自然にいっぱい触れて、エネルギーをチャージしてきたけれど、体重のほうもちょっとチャージ(苦笑)
それにしても、昨日の千歳空港には観光客らしい家族連れが多くて、「絆」という言葉を思い浮かべてしまった。「秋の日のヴィオロンの ためいきの 身にしみてひたぶるに うら悲し・・・」ヴェルレーヌの詩を思い浮かべつつ一人で食事したりして、ちょっと感傷的な秋の旅人。ほんと、春の木の芽どきは平気なのに秋のキノコどきが苦手な私。はやく、きゅんと寒くなれ。
 10月 6日

《今年もまた新米が・・・》
女心と秋の空とはよく言ったもので(女心は引き合いに出してほしくないけれど・・・)雨が上がりきれいに澄みきった秋空に目を輝かせていたら、一転にわかにかき曇り、変な空模様である。秋晴れじゃないけど今日を逃したら時間がない、えぇい、始めよう!気合入れて衣替えを終えた。天袋の出し入れが前よりも楽ちんなのは、ジムのトレーニングのお蔭かな、我が二の腕、ういやつである。
毎年頂戴する美味しい新米が届いたので、目いっぱい(腹いっぱい!?)薫り高い秋の味覚も楽しんだ。
実りの季節、淋しくて苦手なんて言ってないで、いざ新しきものに向かい、スタート。Photo Shopを使って作業開始。しばらくは、来年3月10日のポスター作りに四苦八苦の日が続きそうだ。
 10月 9日

《日本伝統工芸展にて》
日本橋三越で開催中の日本伝統工芸展に出かけた。知り合ったら同じ名前「美子さん」で、ご縁のできた梅澤さんの作品が入選しているからだ。彼女の作品は角針七宝香炉「蒼天」(この「蒼」がとてもいい色なんだけど、携帯写真ではうまく出なかった。)何しろ膨大な作品の数である、陶芸、漆、竹、金工、ガラス、着物、人形まで。受賞作品じゃなくても、凛とした空気をまとった品格のある素晴らしいものがいっぱい。美しいものを見るのって本当に幸せ気分になるが、こうした作品を作るためには、どれだけの集中力や努力や技術やらが要ることか!外国人の方も大勢ご覧になっていたのが、日本人としては嬉しかったなぁ。
さて、明日はFM西東京2度目の生放送に出させていただく。その後には六本木シャンソンフェスティバルのリハーサル。10月という二桁の月に突入したらあっという間にクリスマス、そして一年が終わりそう。秋の夜長の時間を丁寧に使わなきゃなんて思ってしまう、この頃である。
 10月12日
今日は芭蕉の命日で、時雨をよく詠んだこともあり「時雨忌」というそうだ。
でも、今日は連休中も続いていた秋雨がやっとあがって、時雨ならぬ見事な青空が拡がった。昼間、図書館まで散歩する道すがら、金木犀の香りがいろんなところから漂ってくる。コスモスとひまわりが並んで咲いていた北海道を思い起こしつつ散歩を楽しむ。
図書館では、NHKの番組にもなっている「百歳バンザイ!」が本になっていたのが目に付いて、借りてきた。私自身はころっと逝けたらいいと都合のいいことを考えつつもそんなに長生きをしたいとは思っていないので、長生きの秘訣が知りたいわけではないが、100歳まで生きている方達の人生、前向きな生き方や好奇心の強さや様々な思い出話、笑顔で読めそうだ。そして顔写真を見ると皆さんいいお顔をなさっている、それを眺めるだけでも、もう幸せ気分。秋の夜長、今夜は「読書の秋」してみよう。

《久々の快晴》
 10月15日
20年振りに高校の同級生と会って飲んだ。進学高いうてもギスギスせんと、ほんとにええ高校じゃったなぁ、と意見が一致。懐かしくて、時空を超えてタイムトリップ、といった気分の数時間。ついつい一軒では収まらず、はしご酒で銀座へ・・・アズナヴールの「ラ・ボエーム」じゃないけれど、清濁併せ呑んだ青春時代を過ごした「銀巴里」のところでタクシーを降りたものだから、銀巴里跡地の記念碑で写真を撮ってもらった。我が青春に悔いなし!だけど、時の流れは早すぎる。もう10月も半分過ぎた。
今日は十三夜。「十三夜に曇りなし」というそうだが、今日はちょっと危ないお天気だ。中秋の名月、十五夜にもきれいなお月様を見上げたが、昔は十五夜と十三夜とどちらかひとつだけ見るのは「片見月」として忌み嫌われたとか、今日もきれいな月を見せてほしいものだ。秋はちょっとセンティメンタルな気分になる。お月様よ、元気をくださいな!

《銀座にて》
 10月17日
季節がずれこんだかのようなここ数年だから、今の時期の長い雨のことを、秋霖と呼んでいいのだろうか。
小室等さんの「雨が空から降れば」好きな歌で、高校時代にギター弾きながらよく歌ったな、などと思い出す。「しょうがない〜〜♪ばっかりゆうて、おかしな歌じゃなぁ」と母に言われた歌。雨が好きな人のほうが少ないのだろうけれど、雨が続くのもまたいい。
八木重吉、夭逝した詩人、雨が好きだった詩人。こんな詩がある。「窓をあけて雨をみていると なんにも要らないから こうしておだやかなきもちでいたいとおもう」
雨が降ると、外出も控えたりしてゆったり時間が過ぎる。まぁ、仕事には出かけなきゃならないんだけど・・・土曜日もそうだったが今夜も雨が続きそう、足元の悪い中をお出かけくださるお客様に心から感謝である。でも、今夜は静かかな?
 10月18日 
昨夜は、雨にもかかわらずどんどん増えていくお客様。途中でお帰りになる方も居なくて、いっぱいのお客様に囲まれて、嬉し楽しのステージだった。
今日も冷たい雨が降り続いている。こんな日はゆっくりお風呂で読書の秋を楽しもう。そして、今夜は楽しいお食事会、下町探検ツアーのかしまし娘隊(笑)、出動日である。心に休養と滋養を与える日、いや、身体の方にもたっぷりと与えそうで、こわいわぁ。
 10月18日 
久し振りに森下「みの家」のけとばし(馬刺し、馬たたき、桜鍋等々)を堪能した。うちから近いのに一人では食べに行かないから、本当に10数年ぶりである。
ちょうどTVで三田佳子さんがこのお店を紹介する番組が放映されるとかで、お店番のおばあちゃまや下足番のおじさんや、お店の皆さんも嬉しそう。
馬油は買わなかったが、燻製馬肉(馬肉ジャーキー)をお土産に・・・
カトレアのカレーパンはとっくに売り切れてたけれど、鬢付け油の良い匂いがすると思ったらお相撲さんが買いに来ていたりして、下町情緒が溢れている。そのあとは仕上げにコーヒー、人生の先輩の楽しいお話も聞けて、あっという間に時間が過ぎる。
馬肉食べて、明日はステージ目一杯頑張れそうな馬力がついた(笑)今宵だった。今夜は跳ねまわる夢を見るかしら?・・・それにしても、食欲の秋しすぎかも!

《みの家》


 10月20日

《浦河のいくら》
今宵も、よだれがでそうなお話の(お話だけで申し訳ないけれど)、食欲の秋の続き。
明日の日本テレビ「どっちの料理ショー」で使われる襟裳のいくらをご馳走になった。浦河の○特マーク3つもついているもの。さすがにいいものだけあって、醤油漬けではなく塩のみのお味付け。皮の存在を忘れるような美味しさ、いくらを食べられないなんていう方もきっとこれなら食べられると思う。三協水産のNさんのお土産だったのだが、なんてリッチなライヴハウスなんでしょう♪HP《http://www3.ocn.ne.jp/~sankyou/》にて、映像だけでもどうぞ〜〜!
今日はほかにも、中津川の和生菓子栗きんとんやら、銀座近江屋の洋菓子やら、餃子やら、頂き物がどっさり。
どうしよう、美子肥ゆる秋〜〜
 10月23日

《採れたてキノコ》
ここのところ美味しいもの自慢の続く日記。今度は恒例、八ヶ岳の採れたてキノコをいただきました。
美味しい食材で栄養は充分足りているのに、体調芳しからず。そういえば去年の今頃も絶不調になり、期間限定ハスキーヴォイスになっちゃったっけ、と反省。この季節はせつなくて胸キュン時期で苦手だけど、身体にとっても、苦手な季節なのだろう。明日から一週間フルに咽喉を使わなきゃならないので、気をつけなくちゃ、大事にしなくっちゃ・・・と焦り気味である。
今日はうちでおとなしくしていたいのは山々なんだけど、お約束の浅草公会堂のSKDのOG・STAS出演「Revue」、観賞してきます。
 10月26日

《ツリーの飾りつけ》
エルビス・コステロ風メガネの似合うKさんと、今朝もスポーツジムで出会った。息子さんの運動会の綱引きで勝ちたいわぁと前々から話してらっしゃったので、開口一番お尋ねしたら、23日もちろん勝ちました!とのこと。日曜日は良いお天気だったし、さぞや活躍なさったことだろう。日頃から鍛錬して、いい筋肉してる(笑)彼女の姿を見ると、私もがんばろうという気になる。
そんな良い天気から一変、今日は急な寒さ。郵便局に行ったら年賀葉書の予約受付中だし、横浜元町の、クリスマスディナーショウをしたこともあるホテル・エクセレントコーストのチャペルのもみの木には、昨日すでにイルミネーションが施されていた。年末までもうすぐなのね・・・ 来年3月10日のリサイタルまで、あっという間に時間は過ぎる、ボヤボヤしていられません!ポスターも近々出来上がるし、さぁエンジンかけて、走りはじめなきゃ。
 10月28日
図書館に頼んでいた本が届いたので、取りに行く。図書館まで往復、万歩計で2600歩。散歩日和の道の途中、ダチュラが満開だった。別名エンゼルトランペット、まさにそのとおりの姿だが、夜香るそうで、毒も持ってるんだって・・・だからかしら「偽りの魅力」という随分な花言葉。

さて、昨日は銀座の「月夜の仔猫」に初めて出演した。昔からの友達、同じ門下の先輩の高木満寿美さんがやってるライヴハウスである。彼女らしいこだわりや配慮のある良いスペースで、音を大事にしてくれている。探して訪ねて下さった方達も気に入ってくださったみたい♪来月から毎月第2水曜日の出番が決まった。満寿美ちゃんとも積もる話が出来るし、楽しみが増えた。

《エンゼルトランペット》
 10月29日

《森次さんと》
今夜は鵠沼の「ジョリ・シャポー」に出演した。ご存知ウルトラセブンを演じてらした森次晃嗣さんのお店だが、一年九ヵ月振りに伺った。今回は私のお弟子さんの奈津子ちゃんにも歌ってもらった。足元の悪いなか満員御礼のお客様、ありがたいこと。久々にお会いする森次さんは相変わらずの優しい笑顔に、お髭がはえてました〜〜良いお声も健在なり。
ところで、今朝は鳩が我が家のベランダに子供を産んでしまって困ってる夢で目が覚め、夕方は藤沢までの電車の中で熟睡中にベトナムを旅して言葉が通じず困っている夢・・・夢の中で途方にくれてばかりだった。なんでだろ、やっぱり今週はハードだったので、ちょっと疲れてるのかも〜。
こういう時はお風呂でゆったりが一番、今夜は柚子の香りにしようかな、ユーカリにしようかな♪
 10月30日

《すすき》

《チョコレート》
今日は中身の濃い一日だった。午前中に同級生とお茶した後、大分からのお客様とランチ、その後昼下がりシャンソンコンサートに出かけ、打ち上げまで参加して今帰還。大好きな先輩歌手、貴婦人のようなAさんともお会いし久々にいろんなお話が出来て嬉しい日。
帰ったらドアノブに近所に住むピアニストR子ちゃんからのプレゼント、美味しそうな赤ワインが・・・そしてもうひとつ、Hさんは摘んだばかりのすすきのプレゼントを置いていってくださっていた。打ち上げ会場の中華料理新橋亭のお土産までいただいて帰ったので、風流にすすきをめでつつ、杯を重ねようかな。
日野はまさに、色気より食い気!食いっぱぐれのない人生?今月は美味しい頂き物が多くて痩せる暇なし(汗) 一昨日いただいたBlack&Whiteの薔薇の花のチョコレートは、あまりにきれいで食べるのがもったいなくて眺めるだけ。でも、お酒は今夜はもちっと飲んでしまいそう〜〜
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