11月 2日
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《和田邦子さんのシャドーアート展》
ご近所で仲良くさせていただいている和田邦子さんのシャドーアート展が1日から7日まで深川富岡八幡宮の向かいのギャラリーアヴァンスで開かれている。
シャドーアートを間近に見たのは初めてだが、奥行きや立体感を味わえる3次元の絵画、3Dアート、飛び出す「絵」である。その素材は紙、同じものをを何枚も何枚も重ねていくというから、根気の要る作業である。スプレーで仕上げの艶出しをする。紙質によって、同じスプレーをかけてもツヤの出方が違うんだとか。陶器のように見えたり、建物がリアルだったり、人や動物が活き活きして見えたり、様々な質感が出ていた。大作から可愛らしい額縁まで50点以上の作品に囲まれ、和田さんのお話を伺いながら、幸せな午後のひとときを過ごした。
まさに「芸術の秋」。新聞3紙に載ったそうなので、明日の文化の日にもたくさんの皆さんの目を楽しませてくださる事だろう。
11月 6日
香田証生さんの告別式のニュースが流れる。自業自得なんて言う声も聞かれるし、私もそう思うけれど、人を疑わず育ってきたおっとりした青年なのだろう。甘いといえば甘いのだが、人間の心をもっていないテロリストに断ち切られてしまった命、「生きる証」という名前をもって生まれてきた青年の短い人生を思うと、辛くなってしまうニュースである。
ニュースでは、土砂の中から奇跡的に助け出された命、二歳の皆川優太君の元気そうな顔が、続いて流れる。情緒不安定になる時もあるという。幼い心には目に見えない傷が残っているのだろう。
かたや大切な息子を亡くしてしまったお母さん、かたや大切なお母さんを亡くした男の子。
残された人たちのこれからの人生のことを考えてしまう。亡くなった大切な人の分も強く生きて欲しいと思う。
《今年も色づき始めた街》
11月 9日
《オリベ楽屋からの景色》
六本木シャンソンフェスティバルに6日土曜日に出演した。
地下鉄からそのまま上がれるラピロス六本木8階にあるオリベホールは、多目的のあまり大きくないホールだが、綺麗で便利でお客様にも好評だったようだ。超満席の補助椅子いっぱいの客席で、熱気に包まれて楽しい嬉しいコンサートだった。先輩達とも久し振りにご一緒で、銀巴里時代を思い出し、楽屋も明るく賑やかで、とっても楽しかった。
そして、さすが六本木ど真ん中、楽屋からの景色もGood!で、思わず携帯でパチリ!!
打ち上げでは会話も弾み、美味しいお酒を飲んで締めくくり。いい一日でした♪
《オリベの舞台》
11月12日
「アメリカで56歳の女性が双子出産。」なんだか勇気の出るニュースで・・・私だってまだまだ!?(いえいえ、そんな気は無いけれど) この女性、さぞかし健康体だったんでしょう。それに、子供達のために元気で長生きしなくちゃ、と思ってることでしょう。
今年は、私のまわりは出産ラッシュ。
海の向こうフランスでも、先日お友達が男の子を出産。日本びいきの彼女は、赤ちゃんのミドルネームに日本名までつけたとか。
9月1日には(前に日記にも書いたけど)女の子が2人生まれた。
そのうちのひとり、空未(そらみ)ちゃんのお父さんのお店で今日は歌う。四谷のこのライヴハウスでは4月にもバースデーコンサートをしたが、今日も、急に決まったオンステージ。お客様、たくさんお越しいただけるかしら。
今朝は雨空だが、晴れ女の私、夕方までに晴れさせて見せようぞ〜!
11月15日
柴田よしきさんの「水底の森」を読み終えた。副題に『Ma Jeunesse Le Camp』とあったので読み始めた分厚い本である。フランソワ−ズ・アルディーのシャンソン『Ma Jeunesse Le Camp(もう森へなんか行かない)』がエンドレステープで流れる部屋で起こった殺人事件から物語は始まる。
こういう本を読んでいるからか、毎日、誘拐とか、逃亡とか、アリバイ作り、といったドラマチックな夢(?!)ばかり見る。映画を観たら観たで、すぐにそのシーンに影響された夢を見るし、我ながら本当にわかりやすい単純な性格だと思う。
これから「パリ左岸のピアノ工房」という本を読み始めるので、今日から数日ははすてきなピアノコンチェルトかなんかが流れてくる夢だといいなぁ。
11月18日
今日は第3木曜日、ボジョレー・ヌーボーの解禁日。
早速プレゼントが届きました〜〜!3本とも美味しそう。Yさん、毎年ご馳走様で〜す♪
天候が味方して今年の評判はとてもいいので、ウキウキ。今日は仕事から帰ったら、早速フレッシュなワインを楽しもう。
日本が時差の関係で世界一解禁が早いと言われ、いっときボジョレー・ヌーボー・パーティーが流行り、シャンソン歌手としてはそのパーティーのお仕事が多かったが、ここの所下火になったようだ。
ヌーボーを飲むと、この時期からクリスマスが駆け足でやってきて、あっという間に年が変わる、というイメージがある。
カレンダーはあとひと月と数日。大切に過ごしましょ。
《ボジョレー・ヌーボー2004》
11月20日
《サントリーホールでのチャリティーコンサート》
ワレリー・ゲルギエフ指揮、ウイーンフィルの、チャイコフスキー『悲愴』を聴きに行った。
ゲルギエフさんの故郷で9月に起こった学校占拠事件は辛いニュースだったが、その北オセチアに捧げるチャリティーコンサートである。「このコンサートが決まってから、中越地震が起きたので、このコンサートの収益金を半分新潟にも寄付する、収益金を多く寄付するためにロシア大使館が援助してくれた(ロシア大使も会場に)、コンサートの始めに拍手をいただき、終わってからはどうぞ拍手は無しで・・・」というゲルギエフさんの気持ちが最初に伝えられる。
始まって第一楽章から胸が一杯。オーケストラの重厚で素晴らしい音色が身体の中に入り込んでくる。
何も持っていないのかなと思ったら、5センチくらいの爪楊枝くらいのサイズの指揮棒が右手に。ピアニシモの時に震える指先、フォルティッシモでこぼれる迫力ある吐息。すべてが終わってしばらく動かない彼、祈りを捧げて静かに指揮台から下りる、といった感じ。
コンサートの意味をしっかり受け止め、余韻を胸にサントリーホールを出た。満席の会場、クラシックファンの方たちにとっても、思い出に残る演奏会だった事だろう。
11月24日
《散歩の途中の紅葉》
勤労感謝の日は、普段よりも長めにスポーツセンターでトレーニング。
『スポーツの秋』を実感する休日だった。
散歩するにも最高の日。
最近「木漏れ陽って触れるとやわらかいんですね」と中村吉右衛門さんがおっしゃるコーヒーのCMがあって、見る度にほのぼのと良い気分になるんだけれど(吉右衛門さんのファンでもあるし、ね)そんなお日和。
洗濯物やお布団や、そして私の身体も、太陽の恵みをいっぱい吸い込んで、ぽっかぽか!
温かい洗濯物を取り込みながら、童話の「北風と太陽」を思い出した。
夜は一人で、つまみを用意してボジョレー・ヌーボーで祝杯(何を祝うんだか・・・)。ワレリー・ゲルギエフ指揮ウイーンフィルのチャイコフスキー『悲愴』をCDで聴きながら、先日の感動を新たにした。
『芸術の秋』も『食欲の秋』も満たした休日だった。
11月30日
《ヨン様がCMしてると知らずに買ったチョコ》
巷のインフルエンザならぬヨンフルエンザには驚いた。
冬ソナは一度も見たことがない私だから、ヨン様の事はよくわからない。もちろん魅力的な好青年なのだろうが、あそこまでの騒ぎには、なんでだろう〜〜変だなぁ〜〜と思ってしまう。
追っかけて、泣いたり笑ったりしているマダム達は、現実から離れて、憧れの君を見つめる乙女のような気持ちになっているのだろうか。とにもかくにも、時間とお金と情熱がたっぷりあるんだろうな。私も情熱だけはあるんだけど・・・
同じ韓国でもヨン様の出るようなドラマと全く別物だろうと思う映画に、今興味がある。
『春夏秋冬・・・そして春』(渋谷文化村ルシネマで上映中)という作品を見に行ってこようと思ってる私は、へそまがり!?