8月 1日
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舞台中央に置かれたスネアーにピンスポットがあたっている。
ラヴェルのボレロから始まったオーチャードホールの『blast』
ドラムセクションとブラスセクション、それにダンス。演出家も出演者も楽しんでいて躍動感が客席にも伝わり、とりこにされたといった感じである。(勿論楽しいだけじゃなく、演出もそれぞれの芸、テクニックもしっかりしているのだが・・・練習量も半端じゃないらしい。)
照明も更にそのうねりをアップさせる。蛍光塗料を効果的に使ったドラムのスティックが踊るさまは見事。それぞれのシーンをテーマとなる色彩でメリハリをつけているから、大勢が舞台に勝手に並んでいるように見えてもごちゃごちゃしていない。迫力+サービス精神もすごくて、休憩時間のポリバケツや椅子をたたくパフォーマンスまで満喫。おもちゃ箱をひっくり返したような・・・というか、サーカスを見て夢の世界に遊んだというか・・・
とても楽しくて、笑顔がいっぱいになり元気の出る2時間だった。あぁ、スッキリした〜〜!素晴らしい暑気払いの一日をすごし、満月に見守られつつ帰ってきた。
ただ、ドラム&ビューグル・コー(太鼓&喇叭隊)って、南北戦争から始まっていて、解放された黒人達が戦後に兵士達の残した楽器を手に自分達の思いをリズムを出したのが始まりだと聞くと、単純にスッキリした、楽しい〜とは言えないのだけれど・・・
《blast》
《休憩時間にも楽しませてくれた!携帯でパチリ》
8月 7日
《ベジャール、バレエ、リュミエール》
『ベジャール、バレエ、リュミエール』(原題:B comme Bejart)を見た。予告編を見てから是非にと思っていた映画である。先日の『blast』と同じく、ラヴェルのボレロから始まった。
『リュミエール』という作品を創造していく途中でのモーリス・ベジャールの心にしみる言葉の数々、振り付けの伝え方の優しさ、巧みさ。振付師の想いを受け止めていくダンサー達、衣装、舞台装置、、、そして何よりも音楽が素晴らしい!バルバラとブレルの歌声。『いつ帰ってくるの』『脱帽』『赤い服を着た男』『行かないで』『華麗なる千拍子』etc.
音楽なくして語れないこの映画。Bejart、Barbara、Brel、偉大なるB達に囲まれた至福の1時間半を過ごした。
この間観た映画『カーサ・エスペランサ』では、最後に流れるユパンキの歌う子守唄が耳に残ったが、この映画でも、エンドタイトルロールにバルバラの声『我が麗しき恋物語』が残る。音楽が響き、心に残る映画のひとつとなった。
8月 3日
《ベランダの蝉》
随分と大きな蝉の鳴き声〜〜♪、と思ったら、ベランダの外側の物干しの留め具を木の代わりに、しがみついている蝉、発見!ベランダから身を乗り出し手を伸ばして一枚パチリ、二枚目を撮ろうとしたけど逃げられてしまった。(おしっこはかけられなかったけど)
相当ボリュウムのある声、体中を響かせていて、発声見習わなくっちゃね・・・なんて思っちゃった。
でもこの蝉の声も、夏の間の短い命の中で精一杯鳴いてると思えばこそ、頑張るんだぞぉ〜〜と思いつつ我慢できるけど、一年中飛び回って鳴いてたらうるさくて、腹たっちゃうだろうなぁ。
最近は早朝のカラスの鳴き声の安眠妨害が出ている我が家のあたり。あぁ、賑やかな事!
8月12日
東京は連続真夏日記録が37日、観測史上1位タイですって!
猛暑のせいか、真っ黒に日焼けした人が随分目に付く。すれ違って連想するのは、海、高原、花火、祭り、、、夏の旅行。でも、そんな暇ないなぁ〜〜とブツクサ。来月の浜名湖花博までお楽しみは取っておこう。
「土用波は怖いんじゃけん、海に入ったらいかんのよ(これ、松山弁)」旧暦のお盆過ぎによく言われた言葉を思い出す。
松山弁は、広島弁と京都弁を足して2で割ったような言葉だと思う(・・・思うのは私だけ?)
今日の高校野球、その松山から勝ち進んできた済美高校の試合がある。春の優勝後のインタビューで、この松山弁のイントネーションを聞いた時、「ふるさとの訛り懐かし・・・」で、嬉しさひとしおだった。女子高だった済美高校が、こんなに強くなるなんて〜〜 今日は応援しなくちゃ。
さて、ホームページのカウンターが【15000】に近づきました。Getした方はご連絡くださいね。何をプレゼントしようかな。
8月13日
連続真夏日記録更新〜〜 そして済美高校、まずは一勝バンザイ!
この試合を大井町の『志満』というお料理屋さんで応援していた。
この店は、いつも季節感いっぱいの美味しいお料理に目を見張り舌鼓を打つ。そして綺麗好きの大将なので、お店はピッカピカで気持ち良い。料理のひと工夫も教えてくださる。
今日も、美味しいもの盛りだくさん、夏らしい素朴な冷汁や、秋を先取りの松茸にもご満悦〜〜♪でおなか一杯で帰ってきた。
松茸は初物。初物を頂いたので、西を向いて笑ってきました!西じゃなくて東という説もあるけれど ・・・?こういう言い伝え、効き目は??
細い三日月を拝むとお財布が豊かになると教えてもらって、それから欠かさずやってるんだけどあまり当ってないんだよね。
《志満の大将と私のビール
と美味しいお刺身と・・・》
8月18日
さすがオリンピック発祥の地、歴史を感じさせてくれる精神性を重んじた素晴らしい開会式でアテネオリンピックが始まった。
日本の選手達が次々とメダルをとってくれる快挙に、心躍る毎日だ。今回もまた寝不足の人が多いことだろう。
それにしても、「より速く、より高く、より強く」の裏にどれだけ並外れた努力があることか!日頃の気の遠くなるような鍛錬の結果がきちんと出ると言う事だろう。天性のほかに、努力と精神力、そして運も少し、かな。
そして、勝負は人との戦いというより、最後には自分との戦いになるのかもしれない。結果を出した選手達は最高の笑顔と涙で輝いていて、すがすがしく感動的だ。
スポーツはするのも見るのもあまり縁のない私だが、鳥肌をたてながら試合を見、勝負が決まるとTVに向かってよっしゃぁ〜とガッツポーズ、それから涙がじわぁ〜り・・・を繰り返している。
この夏、まだまだ感動が続く。
8月22日
《浴衣も着おさめ》
我が故郷松山の済美高校は、春夏連覇ならず。
高校野球、勝っても負けても胸にじわぁ〜〜んと迫ってくるものがある。
済美は残念だったが(済美もオリンピックでいえば銀メダルだぁ〜)駒大苫小牧は北海道勢としては初の優勝だそうで、おめでとう!
苫小牧には出演させて頂いてるライヴハウスがある。思い出がいっぱいあるし、スタッフも地元の方も良い人ばかりだし、ね。
まだまだオリンピックの応援が残っているのだけれど、毎年高校野球が終ると、気持ちの中では真っ盛りの夏が終る。
ちょっぴりせつなくて、後ろ髪引かれる感じ。
雲の形や風のそよぎ、虫の音にも、少しずつ秋の気配がまじり始めた。
8月29日
「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」
そんな歌を思い出すようなお天気、急な寒さの雨の週末。
こうして夏が過ぎていく時が、私の一番苦手な季節である。皆な暑さが過ぎてホッとするというが、なんだか淋しくせつなくなってくる。「木の芽どき」ならぬ「きのこどき」(!?)を過ぎてしまえば、何てことないんだけどな・・・

マイケル・ムーア監督の問題作『華氏911』を見ようとしたのだが、立ち見は辛い、めげた。
ここのところ観た『バレエ・カンパニー』『歌え!ジャニス・ジョプリンのように(Janis et John)』etc. どの映画も決して人が入ってるとはいえなかったが、久々に満員の映画館の前で戸惑ってしまった。皆なそれだけ、関心があるということだろう。もう観終った人達からは両極端の感想を聞かされているが、も一度早めに出かけてみようと思っている。

オリンピックももうすぐ終わり。淋しがってばかりいないで、アスリート達のくれた感動を思い出し、熱い思いを掻き立てて歌に反映しなくっちゃ、ね!