4月 1日
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門前仲町界隈の桜は他より遅いのだろうか・・・ 潮風のせいなのか・・・
ここのところ桜さがしの散歩をしているが、五分咲き前である。まだまだ蕾の多い中、近所の石川島公園の桜で、1本だけ満開の枝があった。
山桜には千年もの寿命のものもあるらしく、それこそ桜の精が出てきそうな枝振りもあるようだが、ソメイヨシノは江戸時代に人工的な改良を加えたせいで、百年がせいぜいなのだそうだ。排気ガスのために50年くらいしか持たないとも聞く。
この時期何日間かだけ、町並みが生まれ変わったかのような演出をしてくれる桜。この時期はどうしても桜花に見とれてしまう。
その生命ほど長くなくてもいいから、パッと花咲く人生のひとときを作りたいと思いつつ眺める。桜の時期に生れて幸せだと思う。
今日でまたひとつ歳を重ねた。
《石川島公園の満開の桜》
4月 4日
上ばかり見つめて歩く桜の時期。下を見て面白いもの発見!
近所の石川島公園に「Place de Paris(パリ広場)」があるとは知らなかった。「日本におけるフランス年」の記念に作られたもので、そこにフランスと日本の子供達の描いたモニュメントがある。様々な絵、これは絶対日本の子が描いたな、これはどう考えてもフランス人の感覚だ、などと想像して楽しめる。

日本人は、桜が本当に好きだと思う。昨日、千鳥が淵の夜桜見物は凄い人出だった。ボートから見るのはさぞや圧巻だろうけれど、ボート待ちは長〜〜い列。
昔フェアモントホテルから見たここの桜に感激した。上野、飛鳥山、御苑、井の頭、、、いろいろ素晴らしい桜の景色はあるだろうけれど、私にとっての東京の一番の桜はやっぱり千鳥が淵である。今年はその一番の見頃を思いっきり堪能できた。
今日は花曇りだが、ご近所の桜探しの散歩に出てみよう。
《Place de Paris》
4月 5日
野球オンチ、スポーツオンチの私だが、高校野球は別である。そして、どうしても故郷の四国勢を応援してしまう。
今年の春の高校野球は、初回戦に故郷の八幡浜高校が負けてがっかりしていたら、済美高校も出ているというではないか。「何で、済美が?」 ・・・というのも、済美は私が高校生の頃には女子高だったのだ。共学になったのも知らなかった。野球部は出来てまだ2年だとか。
東北高校(ハーフのピッチャー、ダルビッシュ)に大逆転して勝ち進んだあたりから、もしや〜と思い始めた。
そして、昨日の決勝戦。
高校球児たちが、胸にお守りを持っているのか、ぎゅっと握り締める姿を見るたび、こちらもぎゅっと祈る。心の中で頑張れと叫ぶ。優勝の瞬間には、ひとり大拍手!麦酒をグビリ!
キャプテン高橋君のインタビューには、懐かしい松山弁のイントネーションがちょっぴり混じっていて、嬉しい日だった。
4月11日
4月17日
初夏のような暖かさにつられて、散歩三昧。
町には花があふれ、山吹、射干(シャガ)、パンジー、羽衣ジャスミン、レースラベンダー、つつじ、花ニラ etc. 色とりどり、新緑も活き活きと、目を楽しませてくれる。
清澄庭園にはよく行くが、芭蕉記念館は初めてである。
学校で習ったいくつかの有名な句を知っているだけだったが、松尾芭蕉は伊賀の生まれだったのか、だから隠密説もあるんだ、46歳、結構歳とってからの「奥の細道」の旅だったんだ、としばし元禄の時代に思いを馳せた時間。
午前中励んだトレーニングから午後の散歩で、運動たっぷりの一日。
そのあと飲んだお酒の美味しい事!甘露甘露でグイグイいって、お酒がまわる事!森下で飛び乗った電車、大江戸線のつもりが都営新宿線。ありゃりゃ、ココは何処?状態。久々に気持ちよく酔っ払い、でも少々記憶が欠落。反省〜〜。
(My Walking Area に写真 Up してます!)
4月20日
門前仲町に、牡丹町という地名がある。その名ゆえか、公園にぼたん園があって、今日はそこまで散歩。今まさに百花繚乱、スケッチを楽しむグループもいた。
立てば芍薬座れば牡丹というけれど、背の高い牡丹もあるし、牡丹と芍薬とはどう見分けるの?とずっと思っていたので、ネットで検索。
牡丹と芍薬を区別するのは、日本と中国だけだそうだ。牡丹は木であり芍薬は草である。葉に光沢がなく比較的薄いものが牡丹、葉がつやつやとしているものを芍薬と見分けられるそうな。牡丹のほうが芍薬よりも早く花が咲く。
美しかったけれど、個人的には、どうだ〜!っとばかりに咲き誇っている牡丹の花は、ちょっと好みではない。同じ牡丹でも、我が故郷四国のお酒「司牡丹」は好きなんだけど・・・
《麒麟司という名》
《明皇の宝という名》
4月27日
ゴールデンウィークはどう過ごしていたっけ?と、去年と一昨年の日記を開いてみたら、暦どおりにお仕事をし、その他はお友達のコンサートに出かけたり美術館に行ったり、東京でウロウロしている日々だった。今年も同じになりそう。(海外旅行なんて、混んでて値段の高い時に行く事ないよ〜と負け惜しみを言いながら・・・)
そういえば、シャルル・アズナヴール(御歳80歳)のパレ・デ・コングレでのラストコンサートを観るパリ旅行に、随分とたくさんの知り合いが出かけていったが、もうそろそろ帰ってくる頃だ。どんなコンサートだったか、お土産話を聞くのが楽しみである。
アズナヴールは「J'aime Paris au moi de mai 五月のパリが好き」という曲の中で「すずらんの香りがそよ風に乗って匂うのがたまらなく好きなんだ」と歌っている。心が弾んでくるような、爽やかで軽快な歌である。
フランスでは5月1日にMuguet(ミュゲ=すずらん)を贈ると幸運が訪れるという言い伝えがある。今年の5月1日は、先輩歌手のIさんとお会いする予定なので、すずらんの花をプレゼントしようかな。
《お友達Kさんの
お家のすずらん》
4月30日
「紅一点って、何色の中の赤だと思う?」と聞かれた。
私は「白」とこたえたのだが(黒じゃ当たり前すぎると思って)答えは「緑」ですって。
広辞苑に書いてあったよ、との言葉に早速ネット検索。(最近はわからないことは、すぐネット〜〜!)
青葉の中に一輪の赤い花(ざくろ)が咲いている意味で中国の宋(そう)の時代の、政治家であり詩人でもあった王安石が書いた『石榴(ざくろ)詩』という漢詩によるもの、転じて、多くの男性の中にただ一人の女性がいることになったそうだだそうだ。
  万葉叢中紅一点(万葉の叢中紅一点)
  動人春色不須多(人を動かすに春色多くを用いず)
「一面緑の草原に一輪の赤い花が咲いている。春の景色は、それだけのことで人を感動させてしまう。」という意味。
紅というより朱色に近い色のざくろの花。昔、家の庭にざくろの木はあったが、子供の頃の記憶には咲いていた花はあまりなく、割れた実の形と酸っぱい味ばかりを思い出した。