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3月 1日
去年暮れに見た映画「サロメ」が良かったので、今度はオーチャードホールでの舞台「サロメ」を観にいった。
アイーダ・ゴメスは、第1部ではソロも踊ったのだが、決して大柄じゃないのにすごい存在感。そしてサロメ役もただ美しいだけではなくて官能的で幻想的で迫力たっぷり。映画の時にも感じたが、カルロス・サウラの演出、音楽、照明、そして舞台装置の最小限で効果的なセンス等々、素晴らしい舞台だった。アンコールのフラメンコのサービスで客席も大盛り上がりで、ホールから吐き出される人たちの瞳もキラキラしてたような気がした。
大昔(?)に、オスカー・ワイルド作、童話「幸福の王子」を読んだ。「フランダースの犬」もそうだが、子供心にもせつない本だった記憶がある。せっかくのチャンス、原作の戯曲「サロメ」も読んでみようかなぁ。
《サロメ》
3月 4日
息子さんしかいなかったり、娘さんが巣立ったあとでも、自分のためにちらし寿司と蛤の潮汁を作って雛祭りをお祝いする、そんな女性が私の周りには多い。すてきな事である。私は・・・季節感のない食事だったな。でも、昨日は春らしいお菓子を頂いた。可愛らしくて食べるのがもったいなくてしばらくは飾っていることになりそう。

暦は【弥生】に突入。日本歳時記を開いてみたら、「弥生(やよい)」は「風雨改まりて、草木いよいよ生ふるゆえに、いやおひ月といふを誤れり」とあった。 草木が生い茂る所から来たようだ。昔の人は「自然」と寄り添いながら、良い時間を過ごしていたのだろう。ポトスやブライダルベールの葉っぱも、日毎に伸びてきた。日脚も伸びてきた。気分がアップしたりダウンしたり繰り返しの日々だけれど、なるべくぐんぐん上昇、といきたいもんだ。

めでたく本日HPのカウンター【11111】Get!してくださったKさん、1月23日の【10000】に続いておめでとうございます、そして、ありがとうございます。ご縁があるのかしら〜〜 今度お会いした時にいっぱい(一杯ですよ!?)奢りますね。
3月 7日
《幸せになるためのイタリア語講座》
三寒四温で春が近づいてきている。
突風の吹いた日、買い物帰りに、先のほうの交差点で女性(あとで傍で拝見したら50代半ばとお見受けした)が風にあおられ、自転車ごとよろけて倒れたのが目に入った。向こう側からやって来た茶髪の今どきの(?)青年二人が、女性を助け起こし道路に散らばった荷物を拾い集め自転車の籠に入れた。それも、とても自然な感じで・・・ いい光景だなぁと爽やかな気分になった。
その日の午後、見に行った映画『幸せになるためのイタリア語講座』
この映画には、普通の人々が出てきて、自然なお話の流れがあって、騒々しくなくて、穏やかで優しい映画だった。
小さな幸せにひたれた良い一日。
昨日帰ってくると、メールが届いていた。
・・・「livedoor 無料ホームページ」は、livedoorとインフォシークが共に運営して参りましたが、今後独自のサービスをスタートするため、一時休止させていただくこととなりました・・・
さぁ、パニック!今までもいろいろあったけど、「一時休止」は初めての事。この際プロバイダー変えたほうがいいかなぁ、とか悩んでいる。
HPアドレスも月末にはかわるらしい。あぁ、名刺印刷したばかりなのに・・・とぼやきたくなる。
せっかく「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を観て、すごぉ〜く感激して帰ってきたのに、ガックリ〜の昨日だった。
3月10日
3月13日
三寒四温ならぬ、一寒一温といった感じの日々。桜たちは、開こうか、いや待てよ、と悩んでいるんじゃないかしら・・・
スポーツジム通いは続いている。この頃足に筋肉がついて、太腿がほんとに【太モモ】になってきている気がする。
「スポーツジムに毎日くる奴に、幸せな奴はいない」そう高倉健さんがおっしゃった、と春風亭小朝さんのご本で以前読んだ。そう言いつつ健さんは毎日身体を鍛えていらっしゃる、そんな姿が目に浮かぶ。
私の通っているトレーニングセンターでも皆さん黙々とトレーニングに励んで(脳梗塞のリハビリをしているおじいちゃまなどもいらっしゃる)健康維持しているご様子だ。体育会系とは全く無縁でスポーツ音痴だった私も、辛さしんどさを通り越したところの快感も芽生えるもんだと、我が身体で実感している。黙々と続けるぞ〜
そういえば、小朝さんのご本には、こうも書かれていた。「牛乳を飲んでいる人より、配達している人のほうが健康である」確かに!!
3月17日
ここのところ、パソコンや携帯に多くのウィルスメール(・・・だと思う、見ないで削除しているのだけれど)が来る。
この間、アテネ五輪に選ばれなかった高橋尚子選手が明るい笑顔で記者会見をしていたその精神力に頭が下がったが、その後、選ばれた選手の会社に嫌がらせメールが送られていると聞いて、なんでそんなことするかなぁと呆れてしまった。暇人だというだけじゃ片付けられない悪意。
芽も柔らかくほころんでくるこの時期、こころもやわらかく、やさしくほころんでいって欲しいものだが・・・。童話「北風と太陽」を思い出しながら、そんな事をおもう。

今日は本来なら新橋のライヴハウス「アダムス」の出演の日だった。オーナーが急逝したため閉店されたので、オフの一日。散歩しながら図書館に行って、それから青山まで展覧会に行き、その後は身体を動かし汗をかいてこようと思っている。 
どこかで桜花に逢えるかしら?
3月23日
今年の最初の桜花との出逢いは駒込にある庭園、六義園。ライトアップされた枝垂桜はそれは見事だった。七分咲き位だろうか、ここの桜は【エドヒガン】が変化したもので【ソメイヨシノ】より早めに咲くそうだ。お庭のライトアップも風情があり、幽玄の世界といった趣、元禄時代にタイムスリップのひとときを過ごした。
桜をめでたあとは、大好きなご夫妻がお宅に招いてくださり、私の早めのお誕生日をお祝いして下さった。
お料理の先生をなさっている奥様の素晴らしい手料理の数々で、お酒もお話も進み、あっという間に時間が過ぎる。
心のこもったおもてなし、温かいお気持ちを頂いて、今年もまたいいお誕生記念日ができた、幸せ者の私です〜♪
《六義園入り口のしだれ桜》
3月25日
インターネットで、私のホームページをご覧になってメールを下さった事から出来るご縁が、最近増えてきている。
昨日は、そんなおひとりがライヴに訪ねて来て下さったし、来月のバースデーコンサートには、静岡からメル友になった女性が聴きに来てくださる。お目にかかれる日を指折り数える・・・ワクワクドキドキ、嬉しいひとときである。
新たな出会いがあり、そしてご意見感想なども頂くので、ホームページの更新も楽しい。
そのホームページ、プロバイダーさんの都合で今日からアドレスが変わりました。
新アドレスは、
http://dimples.ld.infoseek.co.jp/
この日記を読んでくださった皆さん、また訪ねてくださいね。そして、メールもお待ちしています!
3月27日
【モネ・ルノワールと印象派展】を見てきた。Bunkamuraザ・ミュージアムは、いつも内容が充実している。モネ、ルノワール以外にも、シスレー、ピサロ、スーラ etc.
ルノワールはやはり人物が中心だが、他にも、またフランスに行きたいなぁと思う風景画がたくさん。どれもほのぼのとして、幸せな空気が伝わってくる。暗く悲惨な戦いをテーマに描いた絵より、やっぱり数段好きだ。(暗くても好きなエゴン・シーレ等、例外もあるけれど)
それにしても、近くで見たらペッタリと塗ってある油絵の具が、離れると、どうしてあんなに光が反射した綺麗な水面になるのかしら!
セーヌの岸にイーゼルを立てながら水面を描く画家達を思い浮かべつつ、昨日はステージで、モンマルトルのアパルトマンで、画家がモデルの絵を描くシーンが出てくる、シャルル・アズナヴールの「ラ・ボエーム」を歌ってしまった。
3月29日
我が家のヒヤシンスは盛りの頃を過ぎた。
今日は立原道造の命日、愛した花ヒヤシンス(風信子)にちなんで風信子忌と呼ばれている。立原道造や中原中也、夭逝した詩人にときめいて詩をそらんじたのはティーンエイジャーの頃。
立原道造というと、ヒヤシンスよりゆふすげの花を思い浮かべてしまうが、彼に憧れて軽井沢に旅をしたのは十九歳の時。堀辰雄の家まで行ったり、分岐れに立ってみたりした。今と違ってゆっくり時間をかけていく列車の旅、静かなたたずまいの軽井沢だった。
あの頃のときめき感が今はなくなってしまったなぁ、とちょっぴり淋しくなる。終わりかけの春と始まったばかりの冬のはざ間に居る気分。未来も捨ててはいないけど、死もまた傍に来ている気分。ここのところ周りの大切な人があちらに旅立ってしまうからそんな気になるのか・・・
あの透明感のあるみずみずしい立原道造の世界を思い出して、昔の自分を呼び起こしてみたい。
今日は本棚から彼の詩集を引っ張り出してみよう。