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10月 2日
今のマンションに引っ越した時、ベランダの花や野菜を駄目にして、一度はあきらめたのだが、この春、ラティスを張って再チャレンジし始めた。
植物も、土地との相性はあると思うが、この夏の酷暑と11階に吹く強い風にも耐えて残ったのは、ラヴェンダーやミント、ローズマリー、バジル等のハーブ系だった。
これから、寒い冬にも耐えて年を越してくれるのはどれだろうか、などと思いつつベランダでひと休み。
今は、ポップな唐辛子と、淡いブルーのハッカの花が、眼を楽しませてくれている。
10月 5日
今日は、秋空に誘われてふらりと散歩、目黒の東京都庭園美術館まで行ってみた。
すごく良いとの噂、一度行きたかったので、何も下調べせずに探し探し行ったら、10月1日から今日までは庭園が無料(っていっても¥200、安ぅ〜)そして、10月1日からアール・デコ展(こちらは¥800也)が始まっていたので見てきた。
建物の中のアンリ・ラパンの装飾、展示されているラリックのガラス工芸や、セーブルの壷や、家具 etc.  モダンで、エレガントで、品があって、素晴らしい作品の数々に、ため息、目の保養。1920年代、パリは芸術の街だったんだろうな。
お庭もぐるり散歩、秋の日向ぼっこ、気持ちよかった〜〜♪ 
恋人同士や、可愛い子供達に囲まれた家族連れの中で、一人ぽっちだったのが、ちょっと淋しかったけど・・・ね。
(My Walking Area に写真 Up してます!)
10月12日
散り敷いた落ち葉から立ち上るにおいにも、秋の気配。
明日は、毎年2回出演してもう10年近くなる、自由が丘マリクレール通りでの野外ステージがある。
私は、自他ともに認める『晴れ女』なのに、なぜか自由が丘では、ここ数年悪名高き『雨女』になっちゃった。
明日のお天気も、微妙・・・ 
自由が丘の主催者の方達は、すごくエネルギッシュで、優しい方ばかり。たくさんの方に歌聴いていただきたいからと言ってくださり、多少の雨ならば雨天決行。そしてミュージシャンの方達の大切な楽器をぬらさないように、一生懸命に力をあわせてテントを張ってくださる。
今日は本気で、これから、照る照る坊主作るぞ!そして、苦しい時の神頼み、アラーにも八百万の神様にも、お祈りしよう。   『明日天気になぁれ!』
10月20日
映画『アララトの聖母』を見に行った。
シャルル・アズナヴール出演だから、である。
アズナヴール自身アルメニア人だが、アルメニア人虐殺をテーマにした映画を撮る監督の役で出演している。現在のシーンと、彼が撮っている映画とが、劇中劇のように交錯しながら進行する。重いテーマの映画で、日本人の私にはわからない感覚の部分も多いのだけれど、『シンドラーのリスト』にしろ『戦場のピアニスト』にしろ、絶対に無くならないテーマで、これからもこういった映画は作られていくのだろうし、作られなければいけないのかもしれない。
人間はなんと愚かしい行為をしてしまうのだろうか。自分の中にも、状況によっては恐ろしい感情が生まれる事があるのではないか・・・いろいろ考えさせられる映画であった。
《C・Aznavour》
10月21日
イヴ・デュテイユのコンサートに、オーチャードホールに行った。
20年位前に来日した時にも聴いたのだが、その時はもっと狭いホールで、会場にはミッテラン大統領も来ていて、ピアノレスの、弦楽器だけ5、6人編成のサウンドが素晴らしかったと記憶している。
今回は、ご自分のギター+ピアノ(&シンセ)とギターのシンプルなもので、時にピアノの弾き語りもあり、派手ではないが、穏やかで心温まる2時間をくれた。
国連親善大使か、伝道師か、というような歌詞の曲が多かったなぁ。
25曲一気に終わってからは、アンコールにこたえてヒット曲「夜の通行人に捧ぐ」と新曲「動詞 AvoirとEtre」を歌ってくれた。
イヴ・デュテイユさんは、20年、いい時間を生きてこられたんだわ、と思った宵。
10月23日
10月25日
初めて食べた『駒形どぜう』。
食べ物の好き嫌いはない方だが、泥鰌は泥臭いのでは・・・なんて思っていたら、とんでもない、やわらかくて美味しくて、泥鰌鍋も柳川も蒲焼も骨せんべいも(・・・なんとよく食べる事!)満喫。鍋は山椒と七味とで、ふた色味わって、満足〜〜〜♪ 辛口の日本酒『おた福』もすすむ。
さすがは創業1801年、老舗のお味。
座敷に火鉢で、堪能した『食欲の秋』の一ページ。
Babyを連れて遊びにきてくれた、お弟子さんの奈津子ちゃん。
生後3ヶ月の、まだ首の据わっていない赤ちゃん(7月の日記にも書いたBabyのこと)を抱っこしたのは、生まれて初めての体験。こわごわドキドキだったけれど、赤ちゃんのぬくもり、におい、重さ、なんて幸せなんでしょう!生命の重さを抱いている、満ち足りたこの感じ。赤ちゃんがそこにいてくれるだけで、皆なを幸せにするって、わかるなぁ。黒目がちのつぶらな瞳に見つめられると、こころがほどけていく。
こんなに可愛い赤ちゃんを見ていると、ここのところ耳に入ってくる幼児虐待のニュースが信じられない。この子が大きくなった時に、いびつな社会じゃありませんように、と願ってしまう。
ハスキーヴォイスのお母さんに似合わぬ、高くて通る大きい泣き声、将来が楽しみな花菜子ちゃんの初お目見えでした。
《幸せな母子の姿》
《花菜子ちゃん》